駒doc.2020秋号プレゼント&アンケート

アンケートにお答えくださった方から抽選でプレゼントが当たります。
P7出題の第44回「この手だれの手?」解答もお待ちしております。
パソコン・携帯からはコチラから。
Eメール:info@komadoc.com
でも受付しております。
ご回答お待ちしています!!

〆切 2020年11月30日(月)必着

駒doc.2020年秋号アンケート

全ての設問に答える必要はありません。お好きなところだけどうぞ!
お名前と「この手だれの手?」の回答のみ必須となっていますが、お名前はペンネームでOKです。
プレゼント抽選は設問9(希望するプレゼント)にお答えいただき、お名前とメールアドレスが記入されている方を対象に行います。

問1.この手だれの手? 第44回(次号)の棋士は誰でしょう?
【自由記入】


問 2.
駒doc.をどこで手に入れましたか?
1.将棋会館で
2.将棋道場・教室で
3.イベントで配布されていて
4.書店で
5.カフェ・店頭などで
6.友人・知人からもらった
7.ねこまどshopで
8.問い合わせて取り寄せた
9.駒doc.サポーター特典で
10.その他


問 3.
2.で「その他」と答えた方、具体的にはどこで手に入れられましたか。
【自由記入】


問 4.
駒doc.2020秋号で面白かった記事(複数回答可)をご記入ください。

1.表紙
2.目次
3.将棋ことはじめ
4.この手だれの手?

5.特集:みんなで選ぶ! おすすめ棋書

6.将棋好きに成りました!

7.プレゼント&アンケート
8.サポーター&協賛
9.裏表紙・将棋回文

問 5.
駒doc.へのご意見・ご感想をご自由にどうぞ。
【自由記入】

問 6.
ご意見・ご感想の紙面への掲載を希望しない場合、ご記入ください。
1.掲載を希望しない

問 7.
今後どのような企画が読みたいですか?
【自由記入】

問 8.
駒doc.サポーター(個人協賛)に興味はありますか?
1.サポーターになったことがある
2.サポーターになったことはないが興味はある
3.サポーターに興味はない

問 9.
希望するプレゼントをお選びください。

1.山根ことみ女流二段 サイン色紙(3名)

2.ケムコ提供『千里の棋譜(Switch版)』(1名)

3.パールファクトリー提供『黒蝶真珠ペンダント』(3名)

4.左海醤油工業提供『こだわりの醤油小瓶セット』(1名)

問 10.
今後、ねこまどからのイベント案内を希望しない場合、ご記入ください。
1.案内を希望しない

設問は以上です。プレゼントに応募される方は、お名前とメールアドレスを必ずご記入ください。

名前【必須】
性別
年齢
メールアドレス【必須】
都道府県
電話番号


 2020秋号 配布場所・イベント

♪配布場所(2020/9/28現在) 

【紀伊國屋】 国内ほぼ全店舗

【北海道】
北海道 小樽市 Hands on Toy's キンダーリープ
北海道 札幌市 みずなら
北海道 千歳市 千歳市民活動交流センター ミナクール

【東北】

秋田県 横手市 将棋クラブ「南の館」

山形県 天童市 天童市将棋交流室
山形県 天童市 中島清吉商店
山形県 天童市 天童温泉 栄屋ホテル
山形県 天童市 天童荘
山形県 天童市 松伯亭 あづま荘
山形県 天童市 もり〜な天童

山形県 天童市 山形県将棋駒協同組合​

山形県 天童市 天童タワー

【関東(東京以外)】
栃木県 宇都宮市 宇都宮グランドホテル
栃木県 宇都宮市 城東クリニック
栃木県 宇都宮市 ドコモショップ 宇都宮鶴田店
埼玉県 さいたま市 北浦和将棋サロン
千葉県 習志野市 所司一門将棋センター

神奈川県 横浜市 西区 あおい書店 横浜店
神奈川県 川崎市 川崎区 あおい書店 川崎駅前店
神奈川県 横浜市 金沢文庫将棋サロン

神奈川県 横浜市 青葉将棋クラブ


【東京都】

大田区 蒲田 蒲田将棋クラブ

江東区 白河 どうぶつしょうぎcafe いっぷく

葛飾区 青戸 所司一門将棋センター青砥店

渋谷区 恵比寿 kisa fata
渋谷区 渋谷 石の華  
渋谷区 千駄ヶ谷 将棋会館
新宿区 江戸川橋 平井碁盤店
新宿区 四谷 Apty(東京おもちゃ美術館ミュージアムショップ)
新宿区 四谷 大久保碁盤店
新宿区 四谷 ねこまど将棋教室

新宿区 西新宿 ゲームスペース柏木
新宿区 納戸町 ラクトファーマシー
新宿区 新宿 青山碁盤店
杉並区 阿佐ヶ谷 棋友館
杉並区 荻窪 将棋サロン荻窪
杉並区 阿佐ヶ谷 カフェ・ド・ヴァリエテ

世田谷区 下北沢 ネバーネバーランド
世田谷区 三軒茶屋 三軒茶屋将棋倶楽部
千代田区 アーツ千代田 3331
千代田区 神田 アカシヤ書店
台東区 御徒町 御徒町将棋センター
豊島区 池袋 東急ハンズ池袋店

中野区 東中野 お好み焼き 鉄板焼き 侍” 

中野区 江古田 もりのいえ

文京区 幼児教室コペル江戸川橋教室 ほか全国の教室にて

港区 六本木 あおい書店 六本木店
 

調布市 仙川町 カットサロンたけし
武蔵野市 吉祥寺 将棋の森

小金井市 梶野町 ONLY FREE PAPER ヒガコプレイス店

国分寺市 泉町 都立多摩図書館「東京マガジンバンク

 

【北陸】

富山県 富山市 富山将棋道場

石川県 鳳珠郡能登町宇出津 能登ごいた保存会


【中部】

静岡県 掛川市 掛川市立中央図書館

静岡県 静岡市 谷島屋書店マークイズ静岡店
愛知県 名古屋市 中区 栄将棋教室

愛知県 名古屋市 中村区 東急ハンズ名古屋店
三重県 津市 コミュニティスペース「kaidan」

三重県 桑名市 桑名囲碁将棋サロン庵(いおり)

長野県 佐久市 平安堂佐久インターウエーブ店
長野県 佐久市 佐久市立中央図書館

長野県 佐久市 西澤書店メディアポートニシザワ

岐阜県 岐阜市 シェアアトリエ「カンダマチノート」​

【近畿】
京都府 京都市 Social kitchen
京都府 京都市 ホホホ座
京都府 京都市 京都センチュリーホテル
大阪府 高槻市 関西マツダ高槻北ユーカーランド
大阪府 大阪市 福島区 関西将棋会館
大阪府 大阪市 北区 estrela
大阪府 大阪市 北区 いろは将棋教室

大阪府 大阪市 北区 将棋バー〜wars〜

大阪府 大阪市 北区 はちみつとフリーペーパーのお店『はっち』

大阪府 大阪市 都島区 大京クラブ
大阪府 大阪市 東成区 松原歯科
大阪府 茨木市 茨木にぎわい亭
大阪府 茨木市 マツナガ電器
大阪府 東大阪市 大阪商業大学アミューズメント産業研究所

大阪府 吹田市 ゆうえる倶楽部

兵庫県 芦屋市 BRADIPO
兵庫県 加古川市 加古川ウェルネスパーク

兵庫県 加古川市 歩れるクラブ

兵庫県 加古郡 稲美野将棋倶楽部​

兵庫県 姫路市 プロ棋士神吉七段の大逆転将棋倶楽部


【中国】

岡山県 岡山市 MUJI BOOKS岡山ロッツ店

岡山県 倉敷市 はしまや
岡山県 倉敷市 大山記念館
広島県 広島市 中区 広島将棋センター

広島県 広島市 安芸区 紙楽社

【四国】
香川県 高松市 スパイラル将棋センター
香川県 小豆島 左海醤油
香川県 小豆島 森國酒造
高知県 高知市 カフェジュエル ケーニッヒ
愛媛県 松山市 松山将棋センター

【九州】
福岡県 大野城市 福岡将棋会館

福岡県 福岡市 中央区 QTnetジュニア将棋センター

福岡県 福岡市 東区 福岡市東図書館

福岡県 福岡市 早良区 hold a join in MOOK

佐賀県 有田町 艸風舎

宮崎県 北諸県郡三股町 三股町立図書館

熊本県 熊本市 旅亭 松屋本館

熊本県 熊本市 くまもと森都心プラザ図書館​

♪配布イベント

将Give「将棋交流会」(開催日は将Giveのサイトを参照ください)

・大阪府吹田市「将棋を楽しむ会

 

☆配布イベントは随時ブログ・Twitter(@komadoc)でもお知らせしていきます。
配布場所・配布イベントも募集中!!
info@komadoc.comまでご連絡ください。


 将棋フリーペーパー「駒doc.」2020秋号を発行いたしました!

将棋フリーペーパー「駒doc.」2020秋号を発行しました!



サポーターの皆様には発送しております。
※届かない場合は info@komadoc.com までご連絡ください。

駒doc.2020秋号(vol.43)
「特集:みんなで選ぶ!おすすめ棋書」
A5サイズ 16ページ

【目次】
・将棋ことはじめ
・この手だれの手? 第43回 山根ことみ女流二段
・特集:みんなで選ぶ!おすすめ棋書

・将棋好きに成りました!

・プレゼント&アンケート
・サポーターのページ


サポーターをご希望の方は、ねこまどshopよりお申し込みいただけます。
ねこまどshop」よりお申し込みください。
(2021冬号サポーターの締切は2020/11/15です)

☆『駒doc.』では読者の皆さまからのご意見ご感想を募集しています。
将棋回文や将棋カップルなど出演のご応募、写真やイラスト付きの投稿も大歓迎です。
info@komadoc.comまで、お待ちしています!

(駒doc.編集部)


 この手だれの手?(完全版) 第41回 ゲスト 羽生善治九段(5)

駒doc.2020春号「この手だれの手?」で誌面の都合上カットした部分を加えた(完全版)のインタビューをご紹介いたします。

今回が最終回です。ぜひお読みください!

 

 第41回ゲスト 羽生善治九段

 

 

インタビュー(5)

 

50歳を目前にして今、思うこと

 

●ソフトによる研究が盛んに行われる現在は、指し手に個性を出すのが難しい時代だとも言われます。羽生九段は、ご自身の将棋についてどのような個性があると思われますか?
そうですね、比較的柔軟な指し方をする方かなとは思います。ただ、そうした中でもソフトを使った研究というのは、やっぱり採り入れていかないといけないのかなと思っています。ソフトの手を直接参考にするのではなく、自分の発想を広げるためのヒントにするという感じです。


●最近は色紙に「克己復礼(こっきふくれい)」という揮毫をよく書かれています。なぜ、この言葉を選ばれたのでしょうか。
「克己」は己に勝つ、「復礼」は「礼を重んじる」ということです。

「身の回りのことを重んじて己に打ち勝つ」というのは、当たり前のことなんですけど、結構難しいと感じます。

それと、将棋は挨拶に始まって挨拶に終わるので、「復礼」という言葉をすごく象徴していると思うんです。

この言葉と将棋との間に、共通する部分がたくさんあるように思います。

 


●今年9月に50歳を迎えられます。40代を振り返ってみて、どのような10年間でしたか。
早かったですね。よく、年を取れば取るほど時間の進み方が早くなると聞きますけど、そのことをすごく実感した10年間でした。

まあ、信長の時代だったらもう人生終わってますからね、ははは。

今の時代は、まだまだこれからと言えます。非常に長寿で元気な先生が多いので、自分もまた新たな気持ちで臨んでいけたらいいなと思います。

 

●今の目標をお聞かせください。
やっぱり、自分は棋士で、対局があって。一局一局を大切にやっていきたいという気持ちが強いです。
20代のときって、本当は有限なのに、それが永遠に続いていくかのような錯覚があって。自分が30になったらとか、40になったらということは想像できませんでした。

もちろん、若いときは若いときで、またちょっと違う緊張感みたいなものはありましたけどね。永遠に続くと錯覚しながらも、何としてもその1局を勝ちたい、という気持ちは強かったと思います。
棋士になって30年以上がたち、50歳という年齢が見えてきたときに、1つの対局とか1手の選択、そういうものを大事にしなきゃいけないと、すごく思うようになりました。加藤先生や桐山先生のように、70代まで頑張っていくっていうのは本当に大変なことなので。目の前の1年、1カ月を、大事にやっていくということになるのかなと思います。

 


●タイトルを99期獲得されています。100期への期待が高まりますが、羽生九段ご自身も100期獲得を意識されていますか。 

そうですね。やはり、そこを一つの大きな目標としてやっていくのがいいのかなと思います。

そういう機会、チャンスを大事にしていきたいと思います。

 

(2020年1月31日取材 文=いしもとあやこ 写真=直江雨続)

 

 


 この手だれの手?(完全版) 第41回 ゲスト 羽生善治九段(4)

駒doc.2020春号「この手だれの手?」で誌面の都合上カットした部分を加えた(完全版)のインタビューをご紹介いたします。

全5回に分けて全文公開いたしますので、ぜひご覧ください!

全5回中の第4回です。ぜひお読みください!

 

 第41回ゲスト 羽生善治九段

 

インタビュー(4)

 

家族や動物たちと過ごす時間

 

●将棋以外では、何をしている時間が好きですか?
うちは結構動物がいっぱいいるので、動物と一緒に過ごす時間は好きです。今はウサギが2羽と、犬が3匹います。犬種は全部違って、イングリッシュゴールデンとダックスフント、トイプードル。

最初は犬だけを飼っていて、ウサギを飼い始めたのはここ最近ですね。最近といっても、もう10年ぐらいになりますけど……。

気分転換をしたいときに、ちょっとウサギを抱っこしたりすることはありますよ。
どういう経緯でウサギを飼うことになったのかは分からないんですが、飼ってみて初めてウサギの生態が分かったという感じです。やっぱり、草食動物ってすごくもろいんだなあと思いました。犬と比較しても、全然違うんですよね。ちょっとしたことですぐ具合が悪くなったりしますし。

以前、私が対局で帰りが遅くなったことがあって。もう夜中だったので、電気をつけずにウサギのいる部屋に入っていったら、「敵が来た」と思ったのか、猛ダッシュで逃げたんですよ。まるで追われるかのように……。それからは、どんなに帰りが遅くなっても、必ず電気をつけてから部屋に入るようにしています。

 


奥様のSNSが人気です。羽生九段ご自身は、SNSをどのようにご覧になっていますか。
家内から色々と話を聞いていると、今はSNSの影響力が本当に大きいですね。

これまでは接点がなかった人たちともつながれますし、誰でも発信できるようになったというのが、やっぱり以前と大きく違うことなのかなと思っています。

例えば、飼っているペットが迷子になったときに、ツイッター上で捜索するということがありますよね。人間の場合は警察に言えば探してくれますけど、ペットは探してくれないじゃないですか。情報提供を求めるツイートが何万人もの人たちの目に触れて、中には無事、見つかるケースもある。こうしたSNSの使い方は、とても興味深いと感じます。


●時々、ご家族でカラオケに行かれるそうですね。羽生九段はどのような曲を歌われますか?

基本的には、娘たちが歌うのを聞いていることが多いですね。娘たちがどんどん曲を入れていくので、私の手番はあまり回ってこないんですよ、ははは。

自分で歌うのはそんなに好きでもないんですが、まあ、たまにはいいかなという感じです。歌うとすれば『3月のライオン』のアニメの主題歌にもなった、BUMP OF CHICKINさんの曲(※1)とかですね。
娘たちは私がまったく知らないような曲を歌っているので、「今はこんな曲がはやっているのか」とか思いながら聞いています。

家内もあまり歌いませんが、でも、歌うとすごくうまいですよ。やっぱりトレーニングを受けていたので、それは、はい、かなりうまいです。
※1 「アンサー」。NHK総合で放送されたテレビアニメ『3月のライオン』のオープニングテーマとして書き下ろされた。

 

(2020年1月31日取材 文=いしもとあやこ 写真=直江雨続)

 

(その5に続きます)


 この手だれの手?(完全版) 第41回 ゲスト 羽生善治九段(3)

駒doc.2020春号「この手だれの手?」で誌面の都合上カットした部分を加えた(完全版)のインタビューをご紹介いたします。

全5回に分けて全文公開いたしますので、ぜひご覧ください!

全5回中の第3回です。ぜひお読みください!

 

 第41回ゲスト 羽生善治九段

 

インタビュー(3)

 

棋士になって意外だったこと

 

●2020年1月に行われた「第十回 将棋対局〜女流棋士の知と美〜」では、解説者としてご登壇いただきました。イベントのご感想をお聞かせください。
女流棋士の皆さんが出演されるイベントで、長年にわたって継続しているというので、どのようなファンの方々がいらっしゃるのか、私自身も非常に楽しみにしていました。対局は真剣勝負で緊張感がありましたし、トークショーはとても和やかで楽しかったですね。
「知と美」に限らず、将棋のイベントで棋士が話す機会って意外と多いですよね。私も、棋士になってから「こんなに話すことが多い職業なのか」と初めて気が付きました。どちらかというと、「ずっと黙っていていいんだ」と思って棋士になった面があるんですけど。いざなってみたら、将棋を指さずにトークばかりということもありますからね、ははは。
最近の若い世代の人たちは、すごく話し慣れていると感じますね。そこも、以前の将棋界と今の将棋界とで、大きく変わってきたところだなあと思います。

私が新四段になったときって、最初の1年ほどは、解説とか、トークとか、まったくやる機会がなかったですよ。

今は動画中継もありますし、デビューしてすぐに即戦力として求められますから、大変ですよね。将棋の勉強もしなきゃいけないし、話もできるようにならなきゃいけないし。ハードルが上がっているなと思います。


●対局やイベント以外に、取材や講演などの依頼も多いと思います。研究時間が不足してしまうようなことはないでしょうか。
ああ、でも、そういった仕事は比較的自分で調節できるんです。なので、ちょっと研究時間が足りないなと思ったら仕事の入れ方を工夫したりしています。研究時間がなくなってしまって困る、というようなことはないです。


●あるインタビューで、将棋を「仕事」ととらえる感覚はなかったとおっしゃっていました。これは今も同じでしょうか。
そうですね。仕事という感覚はないですし、「自分で進路を選択した」という感覚もないです。では将棋は何なのかと言うと、それは難しくてですね……。

ぜいたくな悩みかもしれませんが、進路について真剣に考えてみたかった、と思うこともあるんですよ。普通は高校卒業が近くなると、進路について考えるじゃないですか。自分は選択の余地がなかったので。面接だとか、履歴書を書いたりだとか、社会人として普通に経験することをしていない、というのが結構ありますね。

 

 

27年ぶりの無冠からタイトル100期を目指して

 

●2018年、27年ぶりに無冠になられました。タイトルを守る立場から追う立場となられたことで、心境の変化、日々の過ごし方における変化はあったでしょうか。
タイトルを持っているときも、1年中ずっとタイトル戦をやっているわけではないので、生活そのものには今とあまり大きな違いはありません。ただ、タイトル戦があると、「この期間だけは絶対に対局がある」というのが決まっていて、ある意味ではスケジュールが組みやすいんですよね。今はそれがないので、その日暮らしとまではいかないけれど、なんとなく先のことが分からないような感覚です。だから、あまり先の計画は立てずに過ごしているというところです。
気持ちの面では、特に変わりはないですね。対局の緊張感というのは、タイトル戦であってもなくても同じなので。
研究時間も、あまり変わっていません。むしろ、かえってほかの用事が増えたりするんですよね。「タイトル戦がなくて時間ができただろうから、羽生に仕事を頼もう」みたいな依頼が来るので、結果的には同じなんです、ははは。

タイトル戦があるときは、気を遣って「やめておこうかな」という感じもありますけども。


●モチベーションが上がらない時は、どのように気持ちを切り替えていますか。
気持ちの浮き沈みがあるということは、ある程度受け入れてやっていかないと仕方がないのかなと思っています。なので、無理にモチベーションを上げなければいけないとは考えていません。普通に日々を過ごしていく中で、時間が解決してくれることもよくありますし、季節の移り変わりによって気持ちが変化したりもします。
気分転換の方法としては、散歩とかでしょうか。遠征で地方に行くときなんかは、たとえ5分、10分でも、その街をちょっと歩いたりするようにしています。北から南まで色々な土地に行けるので、これは本当に、棋士になってよかったことの一つだなと思っています。

 

 

(2020年1月31日取材 文=いしもとあやこ 写真=直江雨続)

 

(その4に続きます)


 この手だれの手?(完全版) 第41回 ゲスト 羽生善治九段(2)

駒doc.2020春号「この手だれの手?」で誌面の都合上カットした部分を加えた(完全版)のインタビューをご紹介いたします。

全5回に分けて全文公開いたしますので、ぜひご覧ください!

全5回中の第2回です。ぜひお読みください!

 

 第41回ゲスト 羽生善治九段

 

インタビュー(2)

 

ユニークな先輩たちとともに駆け抜けた奨励会

 

●「プロ棋士になりたい」と明確に思われたのはいつでしょうか。
師匠(故・二上達也九段)のところに入門のお願いに行ったのが、小学5年生の秋です。ですから、11歳になったばかりくらいですね。でも、まだ小学生なので、あまり何も考えていなかったというか。大きな志を持ってとか、そういうことはまったくありませんでした。なんとなく、漠然と棋士を目指すことになった感じです。
ただ、奨励会に入るとそれまでとは雰囲気がまるで違っていて、そこで気持ちが入れ替わったところはあります。

アマチュア時代はみんな和気あいあいと将棋を指していたんですけど、奨励会は結構みんな深刻なので。「あ、これはちゃんとやらなきゃいけないんだ」と自覚しました。


●羽生九段は奨励会をわずか3年で抜けられました。短い期間でしたが、奨励会時代の思い出をお聞かせください。
私の頃は三段リーグがなかったので、今とはだいぶ雰囲気が違うと思います。それでも、ピリッとした独特の緊張感はありましたね。

最近は割とまじめな奨励会員が多いと思いますが、昔は結構ユニークな先輩もたくさんいました。
当時は対局が終わると、奨励会員が将棋会館を掃除することになっていたんです。対局室とか、トイレとか。でも、男子ばかりで掃除するのでみんな適当なんですよ。終わると将棋会館のおばちゃんに報告してチェックしてもらうんですけど、汚れが残っていたりして、たいてい怒られる。奨励会員の中で僕が一番若かったので、「羽生が行けばおばちゃんの当たりが弱いだろう」ということで、よく私がおばちゃんを呼びに行かされました。まあ、それでも怒られるんですけどね、ははは。でも、先輩が行けばもっと怒られますから。
対局が遅い時間に終わったときなんかは、対局室に布団を敷いて寝ていました。プロ棋士も奨励会員も同じ部屋で、まさに雑魚寝ですよね。今はもう、そういうことはなくなりましたけど。

 

 

 

切磋琢磨してきた同世代の棋士たち

 

 

●1985年にプロ入りされ、今年で35年目です。少年時代から共に切磋琢磨されてきた「羽生世代(※1)」の棋士たちに対しては、やはり特別な感慨をお持ちでしょうか。
そうですね。将棋界では基本的に、人事異動とか、転職とかがないんですよね。奨励会から、あるいは小学生の頃からずっと一緒なので、年数としてはもう40年近くになります。そういう意味では、長きにわたって同じ道でやってきている感覚はありますし、ずっと同じメンバーでやっている安心感みたいなものはあります。

※1 羽生九段を含む、同世代の強豪棋士を総称する呼び名。佐藤康光九段、森内俊之九段、郷田真隆九段など。

 

●昨年、46歳にして初タイトルを獲得された木村一基王位も、年齢の近い棋士の一人です。木村王位のタイトル獲得について、どのような感想を抱かれましたか。
木村さんは実力、地力ともにずっと評価が高い棋士でしたので、いつタイトルを獲ってもおかしくなかったと思います。ただ、最近は若い世代の人たちが活躍していましたので、その中でタイトルを獲られたというのは非常に立派だなと思いました。
それから、木村さんはすごくファンの多い棋士でもありますよね。声援が多くて、豊島さん(将之竜王・名人)もちょっとやりにくかったんじゃないのかなあ、ははは。

そのくらい、ファンからの大きな後押しがあったんじゃないかと思います。


●昨年12月に開かれた王位獲得記念祝賀会には、羽生九段も列席されていましたね。
はい、木村さんとは昔から、それこそ20年以上ずっと一緒に研究会をしているので、ぜひお祝いにと思って伺いました。でも、会場に人がいすぎて木村さんに近づけず、結局、挨拶もせずに帰ってきてしまいました。大盛況でしたね。
今でも、お互いに対局が組まれていないときは、基本的に研究会をするようにしています。4人でやっているので、メンバーは時期によって替わったりもするんですけど。月に1回はできなくて、もう少し間隔が空いてしまうことが多いですね。

 

(2020年1月31日取材 文=いしもとあやこ 写真=直江雨続)

※文中の棋士のタイトル、段位は取材当時のものです

 

(その3に続きます)


 この手だれの手?(完全版) 第41回 ゲスト 羽生善治九段(1)

駒doc.2020春号「この手だれの手?」で誌面の都合上カットした部分を加えた(完全版)のインタビューをご紹介いたします。

全5回に分けて全文公開いたしますので、ぜひご覧ください!

 

 第41回ゲスト 羽生善治九段

 

PROFILE
1970年9月27日生まれ。埼玉県所沢市出身。故・二上達也九段門下。

1982年12月、6級で奨励会入会。

1985年12月、中学3年で四段昇段。

1989年、19歳で初タイトルとなる竜王を獲得。

以降、タイトル通算99期獲得。

2017年に前人未踏の「永世七冠」を達成。

2018年、将棋界初の国民栄誉賞を受賞。

2020年9月、第33期竜王戦の挑戦者となり、100期目のタイトル獲得をかけ10月から始まる豊島将之竜王との七番勝負に挑む。

 

インタビュー(1)

 

●羽生九段の「手」と言えば、対局の最終盤で震えることがよく知られています。なぜ手が震えるのか、改めてお聞かせ願えますか。
そうですね。手が震えるパターンには二つあって、一つは、夢中で指していて勝ち筋がはっきりと見えたとき。我に返って、そこで手が震えるということがあります。

もう一つは、時間に追われていて、何を指せばいいか分からず、迷ってしまって震えるパターンです。
子どもの頃はこうしたことはなかったので、震えるようになったのはプロになってからです。

対局中に「震えているな」という自覚は、もちろんありますよ。でも、別にお酒を飲みすぎて震えているわけではないですから、ははは。普通に、緊張感で震えているということです。
 

●手について、日頃から何か気を付けていることはありますか?
あまり重たい物は持たないようにしているかもしれません。

10代のときに一度、右手を骨折して、1カ月間左手で指したことがあったんです。やはりケガをしてしまうと色々と影響が出るので、それからは気を付けるようにしています。

 

 

将棋の「分からなさ」にのめり込んだ少年時代

 

●小学1年生のときに将棋を覚え、小学2年生から八王子将棋クラブ(※1)に通われました。将棋のどこに魅力を感じましたか。
将棋は、ちょっとやってみてもすぐにはコツが分からないところが面白かったんです。

一方で、しばらくやると「あ、こういうところは分かる」という部分もありました。こうしたら矢倉囲いで、こうしたら美濃囲いなんだな、とか。

その「分からないところと分かるところ」の加減がちょうどよかった、という感じですね。

※1 東京・八王子にあった将棋道場。2018年12月に閉所し、41年の歴史に幕を下ろした。

 

●今は、将棋のことをどのくらい分かっていると感じますか。
うーん、将棋全体から見れば、自分がやっているのは本当にひとかけらなので。まったく全体像は見えていないというのが、率直な感想です。だからこそ、将棋を続けられるという面もあります。

将棋をやっていれば、人生の時間はあっという間に流れていきますから。それは間違いありません。

 

●少年時代は、どのようにして強くなっていきましたか。
道場(八王子将棋クラブ)で指せるのは週1回、土曜日の3時間ほどでした。平日は基本的に将棋の本を読んだり、新聞の将棋欄を読んだりして過ごしていた気がします。

夏休みや冬休みになると、道場に集中的に通ったり、子ども大会に出たりして、たくさん指していました。
読んでいた本は、詰将棋や次の一手、あとは戦法の本とかですね。読みながら盤に並べたりもしました。

将棋の本を学校に持って行ったことはありませんが、空き時間に頭の中で詰将棋を解いたりはしていましたね。将棋って、結構どこででも考えられるので。
小学生でしたが、本を読むのに苦労することはありませんでした。たぶん、今の棋書の方が難しくなっていると思います。最近の本は、すごく簡単かすごく難しいかのどちらかなので、その間のものがもう少し出るといいかなと思います。

 

 

 

八王子将棋クラブで過ごした日々

 

 

●八王子将棋クラブは2018年12月、惜しまれつつ閉所しました。ここに通われた日々は、羽生九段の中にどのような思い出として残っていますか。
自分にとってはもう、ずっと慣れ親しんだ場所という感じでした。途中、何度か移転しているんですけど、最初の場所はドアのところにカーテンがかかっていて、中がどうなっているのか外からは見えないんです。だから、入るのは大人でも勇気がいったと思います。最後の場所は、中の様子が外から見えましたし、眺めもいいところで、入りやすかったと思いますね。
ただ、場所が変わっても、小さい子どもさんからおじいちゃんまで幅広い世代が集まって将棋を指している光景は、ずっと変わりませんでした。子どもが多かったので、面倒を見てくれるお兄さんのような人もいました。一度入ってしまえば、すごくなじみやすい場所だったと思います。


●席主(※2)の八木下征男さんによる手記に、羽生少年が昇段のかかった対局を負け、一度だけ涙を見せたことがあると書かれていました。この時のことを覚えていますか?
はい、覚えています。二段か三段、どちらかの昇段がかかった対局でした。昇段を逃して悔しい気持ちはもちろんあったと思いますが、それよりも、対局の内容にすごく心残りがあったんだと思います。普段は泣くことはありませんでした。

実戦を指す機会が少なかったので、道場にいる間に少しでも多く指したいという気持ちが強かったんですね。泣く暇があったら次の対局をしたい、という感じでした。

※2 道場の運営者


●将棋が強くなりたいのに、なかなか上達せず歯がゆい思いをしている人は多いと思います。何かアドバイスをいただけますでしょうか。
子どもさんの場合は「習うより慣れろ」で、とにかく実戦をたくさんやるのがいいと思います。中学生以上の人は、本を読んだり誰かに教わったりして、ロジックを学ぶのがいいと思いますね。
将棋って、実は、「詰み」とか「必死」が結構難しいんですよ。

うまく指していても、最後の詰みとか必死のところが分からなくてつまずいちゃう、ということがよくあります。

なので、そこを重点的に勉強されるといいと思います。例えば、1手必死の問題集をやるとか、3手詰をたくさん解くとか。アマ初段くらいの人でも、そこをしっかりやっておくことが大事だと思います。

難しい詰将棋はやらなくてもいいんです。3手詰とか5手詰くらいのものを、丹念にやっておくことが大事ですね。
よく、ゴルフのパットに似てるなと思うんです。上手な人が打つと、1打とか2打とかで入るじゃないですか。でも、素人がやると、ボールが行ったり来たりして、5打くらいかかりますよね。ああいうことは、将棋でもよくあります。

そこのところがしっかりできるようになると、将棋がさらに楽しくなると思います。


 

(2020年1月31日取材 文=いしもとあやこ 写真=直江雨続)

 

(その2に続きます)

 


 バックナンバーに「駒doc.2020夏号」を追加!

バックナンバーの配信に「2020夏号」を追加しました!

 


2020夏号

(約18MB/2020年7月1日発行・2020年8月3日配信)
特集:オンライン対局


将棋ことはじめ 第42回・いないと「観る将」が困っちゃう!インターネット中継専門記者のひみつ。
この手だれの手?第42回・本田奎五段


近くに配布場所がない方、バックナンバーご希望の方はねこまどSHOPまで☆


 駒doc.2020秋号特集「読書の秋、おすすめ将棋本」アンケートのお願い

駒doc.2020秋号の特集テーマは「読書の秋、おすすめ将棋本」に決定しました。


そこで、下記4つのジャンルについて、読者の皆さまのおすすめ棋書(将棋本)を募集いたします。

‘門書 部門
定跡書・詰将棋本・技術書・全集 部門
コラム・エッセイ・ノンフィクション 部門
ぬ_茵小説・ライトノベル 部門


この本をぜひ読んでもらいたい!この本がなければ今の自分はなかった!など、
皆さまの熱い思いをお聞かせください。

 

こちらのアンケートフォームよりご回答ください。


ご参加お待ちしております!

【回答募集期間】
7月15日(水)〜8月15日(土)

【注意事項】
・このアンケートは匿名式となっており、プライバシーを特定するような項目はありません。
・いただいた回答はアンケートの目的以外には一切使用いたしません。
・回答はお1人様1回までとさせていただきます。
・シリーズ作品や複数冊出版されている場合は、「作品名」を記載してください。
・推薦コメントを誌面に掲載する場合があります。



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