『ねこまど将棋夏まつり2023』イベントレポート
以前は各地のデパートで行われていた将棋イベントは、コロナ禍ですっかり途絶えてしまいました。大人になって将棋に興味を持った私は辛うじて2〜3回足を運ぶ機会がありましたが、新しい将棋ファンの方にとって夏の将棋まつりは、歴史の出来事になっているかもしれません。
今は途絶えようとしている将棋まつりを、ねこまどでは昨年から開催しています。なんと、今年の開催期間は3日間とパワーアップしました! 北尾まどか先生をはじめ、スタッフ、参加者の皆様一丸となって楽しむイベントに参加したレポートをお届けします。
〜1日目〜
初日はねこまど杯女子団体戦が行われました。
級位者戦とオープン戦に分かれ、年齢関係なく盤に向き合う姿は、華やかな中にも勝負師の顔が伺えます。
ゲスト棋士の中村太地八段、高橋和女流三段、中倉宏美女流二段を交えたトークショーもあり、賑やかな一日でした。
〜2日目〜
午前中は将棋大会があり、オープン戦、級位者大会、免状獲得戦が開催されました。将棋を指す対局者の表情は、眼光鋭くみんな良い顔をしています。感想戦に入る瞬間、少しほっとした表情を浮かべるのが印象的でした。
午後はねこまど将棋教室の講師でもある金子タカシ先生の必死道場が開催されました。
「おまつりに参加するつもりで一番に申し込んだら、登壇の依頼もきたよ」と笑いながらお話されていましたが、最新作『ロジカルな必死』が大好評な金子先生の講座は、皆さんが気になるところでしょう。
壇上ではテキパキと必死の説明(なぜ金子先生が「必至」ではなく「必死」を書くかは、本書14ページを読んでみましょう)のあとは、出演棋士の青嶋未来六段、斎藤明日斗五段、野原未蘭女流初段が登壇し、必死問題の早解きが開催されました。
青嶋六段「去年に続いて二回目の出演です。皆さんと一緒にイベントを楽しもうと思います。必死問題の早解きをしたことがないから、新鮮です」
斎藤五段「ねこまど将棋まつりは初めてですが、大盛況ですね。詰将棋ばかりで必死は最近解いていないのですが、青嶋さんが終盤派だから一緒に解くのが楽しみです」
野原女流初段「初めてねこまど将棋まつりに参加しました。棋士の先生方と早解き問題はハンデがあると聞いていますが、楽しみです」
棋士は脳内で解くので盤面を見ずに、野原女流初段は盤面を見ながら早解きは開始しました。第一問はあっという間に野原女流初段が解答。あまりのスピードに「やばいかもしれない」と斎藤五段が思わず漏らし、会場が笑いで包まれました。その後は青嶋六段、斎藤五段も目を瞑りながら次々と解き、会場中も「おお〜」とどよめく場面もありました。
最終問題は難問で、三人とも黙ります。金子先生がヒントを出しても「いや〜」と呻く三人。最終的に金子先生が解答を伝えると、三人の表情がぱっと明るくなりました。
野原女流初段「綺麗です」
青嶋六段「解いて頭がスッキリする問題です」
頭を悩ませるような必死問題の美しさの深淵が、観客にも伝わってきました。
第二コーナーはオープン戦決勝の大盤解説を鈴木大介九段が解説しました。髪型を一新し、金のメッシュが入ってお洒落です。
鈴木九段「自分が将棋界にいない間に、角道を開けない村田システムが流行っていますね」
野原女流初段「先生はまだ将棋界にいらっしゃいますよ」
鈴木九段の軽快なトークが続きます。両対局者とも実力があり「プロ公式戦でもありそうな局面」「レベルが高い」と評されていました。
引き続き、鈴木九段の質問コーナーが始まりました。
鈴木九段は将棋連盟の常務理事の任期を六年間終えた後、麻雀プロとの二刀流を宣言されてYouTubeでの活動も開始されました。色んな質問に回答されますが、明るい受け答えからも真面目な一面が伺えました。
「理事になる前は、棋士は将棋に全てを注ぎ込むのが良いと思っていました。もちろん、そういう生き方もいいと思いますが、YouTubeをやったり棋士として仕事をとってくる人というのも凄いと思いました。50歳近くなって、色々考え方も変わりました」
理事を辞めてからスーツではなく、ジャケットで対局をされているそうです。今の時代に合わせて、柔軟な対応をしていきたいという有言実行と行動力に感心させられます。
また、将棋の新名所『駒テラス』も、二年がかりで準備した事業だとおっしゃっていました。渋谷区との地域活性化の場として、将棋ファンの憩いの場として出来上がりましたが、沢山の方に訪れて欲しいとのことでした。また、Mリーグでは全国でアンテナショップが運営されているそうですが、将来の夢としては将棋でも全国にそういうのが出来れば、とのことでした。最後に抱負を尋ねられると「麻雀はルーキーなので応援お願いします」と話されていましたが、将棋でも麻雀でも鈴木九段の活躍が楽しみです。
最後はメインイベント「読み筋披露!席上対局」です。お互いの読み筋を披露しながら5分10秒で指すという、非常にアグレッシブな対局です。昨年度より放送カメラもバージョンアップし、YouTube中継でもより楽しめるようになっていました。
鈴木九段「麻雀界代表として、将棋のプロに将棋を教わりたいと思います」
斎藤五段「トークでは負けるので、将棋では頑張りたいです」
解説と聞き手に青嶋六段と野原女流初段がスタンバイしましたが、お二人のトークで解説要らずでは?という疑問符もあがるほど、読み筋だけでは止まらない会話の数々です。お二人は研究を一緒にやっていた仲だそうで、読み筋披露と言いながら手の内をさらしていても、本当か嘘かわからないという、絶妙な心理戦もあり、駒がぶつかるに連れて席上も賑やかになりました。
対局は鈴木九段が勝ち、それまで笑っていた斎藤五段が投了する瞬間にぐっと歯を噛み締めたのが見て取れたのが印象に残りました。そこからはトークでも追い打ちをかける鈴木九段に「将棋で負けたのですから、許してくださいよ!」と音を上げて、楽しい2日目も幕を閉じました。
〜3日目〜
午前中はこども将棋大会、午後はイベントが開催されました。最終日ということもあり、森内俊之九段、先崎学九段、深浦康市九段、戸辺誠七段、瀬川晶司六段、脇田菜々子女流初段、佐々木海法女流1級と錚々たるメンバーが出演されました。
どの先生方も「昔は将棋まつりが多かったが、今は少なくなってしまったので、こうしてねこまどで行われるのは嬉しい」と口々におっしゃっていました。
昨日に引き続き「読み筋披露!席上対局」が行われましたが、対局者の深浦九段と戸辺七段に、解説の先崎九段との絶妙なやり取りが会場中から笑いを誘います。脇田女流初段も先輩方に臆することなく、聞き手として将棋の手と話を広げていきます。
深浦九段「この将棋、この間の順位戦に似ていない?」
先崎九段「急に不穏な事を言っていますね」
脇田女流初段の推奨の一手が採択されて激しい将棋になり、戸辺七段の代名詞「戸辺攻め」を期待されたり、賑やかに話ながら盤面は進んでいきます。秒読みの場面になると記録係が深浦九段の弟子の齊藤三段だったこともあり「秒読みはゆっくりでいいからね!」と師匠に言われると、齊藤三段もわかりやすくゆっくりとした読み上げをしたことで、会場中も思わず笑い声が洩れました。
戸辺七段「実は二対一だった?!読み上げが歌舞伎みたいにゆっくりなんですけど」
先崎九段「同情はするけど頑張って」
色々な駆け引きもありましたが、戸辺七段の勝利!お喋りも面白く、将棋の内容も濃く盛り上がりました。
2つ目のイベントでは、?シルバースタージャパンで販売されているSwitchソフト「みんなのどうぶつしょうぎ」と「リアルタイムバトル将棋」を脇田女流初段と佐々木女流1級がプレイされました。お二人とも白瀧呉服店の浴衣を身にまとっています。佐々木女流1級は、先日の白瀧あゆみ杯の準優勝の賞品ということもあり、涼やかな白を基調として浴衣はお似合いでした。
「どうぶつしょうぎ」は北尾まどか女流二段がルールを考案し、藤田麻衣子女流1級がデザインした3×4マスのボードゲームです。ルールは知っているというお二人がプレイしましたが、どうぶつしょうぎとしては長手数の熱戦となり、最後は鮮やかな捨てキリンからのトライで佐々木女流1級が勝ちました。どうぶつしょうぎの存在は知っていても、プレイをしたことがない本将棋プレイヤーの将棋ファンの観客も、単純だけど奥深いゲーム性に見入られていました。
次に行われた「リアルタイムバトル将棋」は将棋の手番の概念を無くし、ターン制で相手を詰ますという斬新な将棋です。いつもの将棋とは全く違う動きに、普段はゲームをしないと思われる佐々木女流1級が翻弄され、脇田女流初段が勝ちました。ご自分で着付けされたという浴衣姿の瀬川六段が登壇され、佐々木女流1級と交代して挑むも惜しくも敗戦。普段の将棋イベントは違う面白さに、席上の先生方も参加者も歓声をあげていました。
森内九段の質問コーナーは、先生の多彩なボードゲームへの興味についてや、藤井七冠に勝つ方法など踏み込んだ質問についても、答えてくださいました。また、サプライズ質問で野原女流初段のビデオレターがあり、森内九段も驚きながらも真摯に質問に答えていらっしゃいました。野原女流初段とのエピソードの質問には「弟子へとお願いされたのは強烈に覚えています」とおっしゃっていました。自分が直接教えた事のある子どもではなかったそうですが、お手紙が届いたので驚いたそうです。将棋を見て見たら、とてもしっかりした内容だったので、弟子にされたそうです。
なんとも素敵なエピソードで、森内九段と野原女流初段との絆に聞いている人々も穏やかな気持ちになりました。
また、将棋ファンも注目しているYouTube森内チャンネルを始めたきっかけについて問われると「コロナがきっかけでファンの人と交流するため」とおっしゃっていました。森内九段の印象に残っている対局を聞かれると、ご自身の対局ではなく、同世代の佐藤康光九段と谷川永世十七世名人の名人戦を答えるなど、奥ゆかしいところも森内九段らしさが感じられるトークショーでした。
メインイベントは「チーム対抗リレー将棋」でした。三対三で序盤、中盤、終盤に分かれて指し継ぐという珍しい将棋でしたが、じゃんけんで順番を決めて和気藹々と始まりました。
その後は舌戦繰り出し両チームとも熱い対局が続きます。佐々木女流1級は初めて関東のイベントに参加されたとあって、関東の印象について問われる場面もありました。振り飛車対居飛車の対抗型でしたが、最後は全員盤面に集中して声が出なくなる熱戦となり、居飛車を指した先崎チームの勝利となりました。
どのイベントもどの大会も、賞品が用意され、抽選会やじゃんけん大会など、どの参加者も楽しめるような工夫がされていました。イベントや大会以外にも、指導対局会やサイン会、突発的な大会も開催されます。企業ブースでは色々な展示もされ、3日間観る、指す楽しめる将棋まつりとなりました。
「できれば第3回もやりたい」という北尾まどか女流二段の言葉を信じ、次回も参加者として全力で楽しんでいこうと思います!
(文・カル 撮影・直江雨続)
〜もっと見たい方はコチラ〜
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2023年7月17日(月祝)第20回白瀧文化祭 【棋士と和服】
伊藤匠六段(当時)・斎藤明日斗五段・室谷由紀女流三段 トークショー「はじめての和服」レポート
海の日にふさわしい晴天の下、白瀧呉服店で宮田門下の伊藤匠六段と斎藤明日斗五段に加え、室谷由紀女流三段の三名によるトークショーが開催されました。
会場は2日前まで白瀧あゆみ杯の予選が行われていた大広間で、華やかな着物と細やかな刺繍が施された帯が対になって飾られています。姫君の支度部屋のような室内に最初に現れたのは、袴姿の室谷女流三段でした。
さらに伊藤六段と斎藤五段が、かなり緊張した面持ちで登場しましたが、会話が進むごとに表情が緩んでくるのが印象的でした。
・和服を着た感想
斎藤五段「思ったよりも涼しいです。お腹の締め付けも心地よく感じられます」
伊藤六段「自分も涼しいと感じました。お腹が気になりますが、今後慣れていけたらいいと思います」
室谷女流三段「今まで着物を着る機会はありましたか?」
斎藤五段「七五三などでは着たのかもしれませんが、成人式もスーツで参加したので、記憶にある限りでは初めてです」
伊藤六段「自分も七五三と小学生の頃のJT杯決勝ぐらいです」
斎藤五段「JT杯の和服は子ども心でも目標でした。決勝の舞台を憧れの気持ちで眺めていました」
JT杯の話題で会場の参加者は一斉に頷きましたので、現地で観戦した方もいるのかもしれません。お二人の雰囲気で白瀧さんが和服を選んで着付けて下さったそうですが、白く華やかな斎藤五段と黒く落ち着いた伊藤六段の和服姿は対称的でもあり、よく似合っています。室谷女流三段は普段のクールでオフィスカジュアルな洋服姿と違い、アップに結われたかんざし姿は可愛らしく壇上で映えました。
・サプライズ
なんと、トークショー当日は斎藤五段の誕生日!参加者全員でハッピーバースデーを歌いました。斎藤五段は照れくさそうな笑顔を浮かべました。
室谷女流三段「初めて会ったときは高校生だったのに、大きくなって信じられません」
将棋連盟のフットサル部でお会いしたそうです。
斎藤五段「25歳はもっと大人になっていると思っていました」
感慨深そうに語る斎藤五段。弟弟子の伊藤六段は二十歳、二十歳になってお酒を飲んだりしているかと室谷女流三段に尋ねられると、はにかみながら答えます。
伊藤六段「宮田先生から25歳までは酒とギャンブルは厳禁だと言われています」
斎藤五段「では、これから解禁という事で(笑)」
奨励会に入った時から将棋のことは言われなかったそうですが、生活態度のことは厳しく注意されたそうです。
斎藤五段「LINEで師匠からよく連絡が来るんですよ、信用されていない(笑)」
伊藤六段「自分は言われた事ないです」
えーっ!と声を上げる斎藤五段。会場は笑いに包まれました。
・宮田門下
表情豊かな斎藤五段と慎重に一つ一つ言葉を選ぶ伊藤六段。宮田一門はどんな関係なのかも答えてくださいました。宮田一門でプロになった棋士は、お二人の他に本田奎六段がいます。
斎藤五段「師匠がウォーキングが好きで、駒沢公園などでウォーキングしようと弟子が集まる機会を作ってくれます」
伊藤六段「自分が奨励会に入った時に研究会に誘ってもらったのですが、お二人とは入った当時は差があったので、色々教わって嬉しかったです」
室谷女流三段「本田先生が棋王戦挑戦をされた時はどう思いましたか?みんなで応援したりしましたか」
斎藤五段「本田さんがタイトル挑戦をした時は、正直複雑でした。本田さんより一年早くプロになったのに、俺は何をやっていたんだろうって……渡辺先生とのタイトル戦は辛かったです。最後まで見られなくて、応援できませんでした」
それまで朗らかだった斎藤五段からは思いもつかないような悔しさがにじみ出てきたのには驚きました。それにつられるように、伊藤六段も続きました。
伊藤六段「藤井聡太先生もですが、今の自分とでは差があります。自分が教わる人が強くなると悔しい」
斎藤五段「(伊藤六段が)こんな風に思っていたとは思わなかった。もっと色んな感情の部分を出してほしい」
仲が良い一門でも、勝負のことになると熱い本音が見えてきたのが新鮮でした。品行方正な若手棋士から普段見られないような剥き出しの感情が伺えるのが、リアルなイベントの醍醐味です。
今期は順位戦で兄弟弟子対局も行われるお二人に対して、意気込みを聞かれると何とも困ったような表情を斎藤五段は浮かべました。
斎藤五段「強いから当たりたくなかったです」
素直な一言に会場内でも笑みがこぼれます。
伊藤六段「居飛車党なのに振り飛車を指すから……」
斎藤五段「長時間指すので、力を出させないように避ける作戦です!」
同門対局が組まれると、対局日が近くなると避けるようになる……たとえ仲の良い兄弟弟子でも、対局に対して一線を画す姿勢が伺えました。
・伝説の食レポ再び
白瀧文化祭では津田塾大学梅プロジェクトも企画・協力をしており、トークショーには津田塾大学の学生も参加しています。先生方の前には緑茶とともにチーズケーキ、どら焼き、生麩菓子が置かれ、食レポが始まりました。
斎藤五段「先手番どうぞ」
兄弟子に促され、伊藤六段が抹茶どら焼きを口に運びました。
二人には、緑茶より苦い思い出が食レポにはあるようでした。
「以前、番組でおやつを出された時に言葉が出なくて、二人でひたすら無言で食べていたんです」
しかし今回は両先生とも「抹茶とあんこが美味しい」「卵の甘味がする」と、ちゃんと食レポを完遂しました!
最後に室谷女流三段が生麩菓子の食レポを完璧に仕上げ、テーマは『食べたいおやつ』になりました。
棋士がおやつを食べる時、それはタイトル戦です。
斎藤五段「豊島先生みたいに、フルーツの盛り合わせを食べてみたい!」
室谷女流三段「私も食べてみたくて、タイトル戦でフルーツを頼んだ事があります」
この三人でタイトル挑戦をしたことがあるのは室谷女流三段。タイトル戦で憧れのおやつがあるとは驚きでした。
伊藤六段が「……チーズケーキが好きです」と答えると斎藤五段は「半分あげるよ!」と慌てて言い返し、爆笑の渦に包まれます。ちなみに伊藤六段は普段の対局もチョコやフリスクなど全く食べないそうで、ストイックな姿勢に感心しました。
・トークショー
将棋ワーキンググループから学生ならではの視点の質問が続く中、何故この企画に参加したのか?という問いに伊藤六段が答えました。
伊藤六段「普段はトークショーとか苦手なんですが、兄弟子が一緒なので」
斎藤五段「俺が出来るならやれるってこと?」
伊藤六段「いや、まあ……」
正しく意図を伝えようと言葉に窮する伊藤六段と、反応を楽しむような斎藤五段から、気の置けない関係が感じられます。そして斎藤五段も問いに答えました。
斎藤五段「タイトル戦で着る前に、和服を着る体験をしたかったです」
背筋を正して答える姿に、棋士にとって和服とはタイトル戦の象徴なのだと改めて感じられました。そして自分も、いつか着るのだという意気込みも。
伊藤六段「和服はテンションが上がります」
タイトル戦の記録係で和服姿の対局者を目の前にすると、やはり憧れたそうです。言葉の端々から、和服に対する特別な感情が見て取れました。
・盤を前にすれば緊張しない
「緊張した対局はありますか?」という質問に、二人の答えは「NO」でした。斎藤五段は「圧倒的な差を感じてしまった」と言葉を漏らした羽生九段との対局も、対局前はオーラで圧倒されても、対局が始まれば盤上に集中したと言います。
斎藤五段「団体戦は緊張しますよ、自分の対局でチームの結果が変わりますから」
伊藤六段「自分も将棋では緊張しません。でも、ABEMAトーナメントで藤井さんに選んでもらったときは、対局の前の夜は眠れませんでした」
室谷女流三段「対局前日は眠れますか?」
眠れる伊藤六段と、眠れない斎藤五段。盤に向かうまでは人によって色々違うようで、それもまた人となりが表れているようでした。
・事前質問
参加者から募集した質問の中で「自分の将棋の見どころ」というのがありました。
斎藤五段「積極的な手や派手な手が好きなので、そういう指し手を見てもらいたいと思います」
伊藤六段「玉が薄くて、際どく凌ぐ展開でハラハラして欲しいと思います」
また、お互いの将棋をどう思うかという問いにも、お二人は答えます。
斎藤五段「精密でAI的な手だよね。受け将棋」
伊藤六段「(斎藤五段の手は)独特な手が多い」
なかなかプロの将棋の理解に棋力が追いつかない人にとっても、将棋の見方を教えていただけるのは、今後の将棋観戦でも注目箇所が分かりやすいと思いました。
先日の棋聖戦第五局がベトナムのダナンだったことから「どんなところで海外対局をやってみたいか」という質問がありました。三人とも中継をご覧になっていたようで「楽しそうだった」と口々に羨ましさをにじませていました。
斎藤五段「フィンランドでやりたい」
室谷女流三段「わかりました、サウナですね!」
室谷女流三段は三回フィンランドに行ったことがあるということで、斎藤五段は心底「いいなー!」と口にしていました。『棋士とサウナ』という企画も出来上がってしまいそうな熱量です。
伊藤六段「奨励会に入る直前でベラルーシで行われたヨーロッパの将棋大会に行ったことがあります。ヨーロッパの将棋熱に触れた貴重な体験だったので、ヨーロッパ対局があったらいいと思います」
もし開催されたら凱旋帰国になります。今後、将棋が日本文化の架け橋として海外対局が増えたら良いと思われる瞬間でした。
「藤井七冠を止めるのは誰でしょうか」という質問にはお二人とも「いやー!」と苦笑交じりになります。
斎藤五段「この中にいて欲しいです」
伊藤六段はじっと考えていました。
言い淀んでしまうほど、対局相手としての藤井七冠の壁は高いのが伝わってきます。それでも、会場の参加者の期待に応えたい、誠実な人柄が伺えました。
・模擬対局
トークショー後には模擬対局が行われました。和服を着ての対局は、お二人は勿論初めてです。会場の雰囲気は和やかな雰囲気とは一変し、空気は緊張をはらんできました。
室谷女流三段に和服を着ながらの対局はどう感じるか尋ねられると、袖の具合など気になるかと思っていたそうですが、想像より「指しやすい」と応えました。
先手は伊藤六段になり、そっと静かに初手を指します。斎藤五段はすぐ駒に手を触れず、目を閉じて呼吸を溜めて、思いを込めて初手を指します。淡々と指す伊藤六段と、前後に揺れながら読みを入れて指す斎藤五段。やはり対局姿もお二人の個性が出ています。
時間の都合上、対局は途中で指し分けとなりましたが、和服で指した後ではこみ上げるものがあったのかもしれません。「棋士と和服」イベントの感想を尋ねられると、お二人とも引き締まった表情になりました。
斎藤五段「普段聞けない伊藤君の思考が聞けて良かったと思います。模擬対局で和服を着ましたが、本当に気持ちが引き締まりました。和服での対局が実現できるように、精進していきたいと思います」
伊藤六段「和服を着てみたことで、よりタイトル戦に出たいという気持ちが強くなりました。タイトル戦に出られるように応援よろしくお願いいたします」
お二人の和服の対局姿は今後の将棋界を背負う若者として感慨深いものがありました。
白瀧あゆみ杯決勝の大盤解説者の佐藤天彦九段が登場するなど、サプライズ演出もあり大盛り上がりの二時間半でした。そしてお二人がタイトル戦で和服姿で私達の前に現れることを、願わずにはいられない時間でした。
◆◆◆
イベント「棋士と和服」から一か月経ちました。当時、室谷女流三段が「伊藤六段は竜王戦トーナメントを勝ち上がっています。このまま勝ち続けると、竜王戦を挑戦して和服を着られますね」とおっしゃられていましたが、言葉通り伊藤六段はタイトル挑戦まで駆け抜けました。
竜王戦は若手でもタイトル挑戦を狙えるため「竜王戦ドリーム」と言われていますが、ただ夢を見て駆け抜けていたわけではないと思います。来たるべきタイトル戦のために……和服もその準備だったのではないかと、壇上の姿を仰いだ身としては思うのです。
イベントで着た和服は一着でしたが、竜王戦は七番勝負になります。七色の和服が織りなすタイトル戦、その装いにも物語を読み取っていきたいと思います。
(文・カル 撮影・田中伸幸)
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駒doc.2023秋号(vol.55)
「特集:2023 夏の将棋イベント大特集!」
A5サイズ 16ページ
【目次】
・将棋ことはじめ
・この手だれの手? 第55回 内山あや女流初段
・特集:2023 夏の将棋イベント大特集!
・将棋好きに成りました!
・台湾からの将棋普及レポート・
・プレゼント&アンケート
・サポーターのページ
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(2024冬号サポーターの締切は2023/11/15です)
☆『駒doc.』では読者の皆さまからのご意見ご感想を募集しています。
将棋回文や将棋カップルなど出演のご応募、写真やイラスト付きの投稿も大歓迎です。
info@komadoc.comまで、お待ちしています!
バックナンバーはねこまどホームページの「駒doc.」コーナーに集約して公開しております。
(駒doc.編集部)
(約32MB/2023年7月1日発行・2023年7月27日配信)
特集:研修会ってどんなところ?
将棋ことはじめ 第54回・パワーワードがずらり! 難しそう! でも楽しそう!な、詰将棋用語
この手だれの手?第54回・谷合廣紀四段
他
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【目次】
・将棋ことはじめ
・この手だれの手? 第54回 徳谷合廣紀四段
・特集:世界からの将棋レポート
・将棋好きに成りました!
・プレゼント&アンケート
・サポーターのページ
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(約27MB/2023年4月1日発行・2023年4月26日配信)
特集:世界からのSHOGIレポート
将棋ことはじめ 第53回・棋士は対局で大忙し!「八大タイトル戦」じゃない公式戦“一般棋戦”とは?
この手だれの手?第53回徳田拳士四段
他
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・特集:世界からの将棋レポート
・将棋好きに成りました!
・プレゼント&アンケート
・サポーターのページ
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(約21MB/2023年1月1日発行・2023年1月26日配信)
特集:棋士と揮毫
将棋ことはじめ 第52回・実は最近制度化された、棋士編入試験
この手だれの手?第52回・野原未蘭女流初段
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(約26MB/2022年10月1日発行・2022年10月26日配信)
特集:真夏の祭典!ねこまど将棋まつり
将棋ことはじめ 第51回・その手に気持ちを込めろ!指し手のキャッチボール「ペア将棋」
この手だれの手?第51回・斎藤明日斗五段
他
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将棋回文や将棋カップルなど出演のご応募、写真やイラスト付きの投稿も大歓迎です。
info@komadoc.comまで、お待ちしています!
(駒doc.編集部)
(約27MB/2022年7月1日発行・2022年7月25日配信)
特集:指せる!!将棋スポット
将棋ことはじめ 第50回・今年も始まりました、順位戦!
この手だれの手?第50回・大橋貴洸六段
他
バックナンバーはリニューアルしたねこまどホームページの「駒doc.」コーナーに集約して公開しております。
近くに配布場所がない方、バックナンバーご希望の方はねこまどSHOPまで☆
戸越銀座商店街にある将棋BAR RE:STA(リスタ)に行ってきました!
RE:STAは2021年の9月にオープンしたばかり!
お店はにぎやかな戸越銀座商店街の通りに面したロケーションにありました。
オーナーの石山さんは将棋好きが高じて脱サラし、2021年3月に千葉県にまず「将棋Cafe Re:sta」をオープン。
続いて9月にはここ「将棋BAR RE:STA」の営業をスタートしたそうです。
石山さんは水曜日と日曜日は将棋バーを、土曜日は将棋カフェを一人で切り盛りしています。
テラス席もあります。
活気のある戸越銀座商店街に面しており、商店街でテイクアウトした食事の持ち込みも可!
オーナーおすすめは近くのお店の小籠包だとか。
オーナーの石山さんは大学時代に将棋部に所属。
得意戦法は角交換振り飛車とのこと。
将棋講師の経験もあり、初心者の方への指導も歓迎とのことです。
実際、このお店で初めて将棋を覚えて指せるようになったというお客様もいらっしゃいます。
また、石山さんはかなりの「観る将」でもあるので、棋士についてのトークも盛り上がりました。
平日の午後、のんびりした時間が流れる店内で、ドリンクを飲みつつ将棋を指す。
最高ですね。
今回取材ということで行きましたが、あまりに居心地が良すぎて結局1時間以上滞在してしまいました。
せっかくなら休みを取ってまた来たいです。
こちらドリンクメニューです。
「耀龍ウーロンハイ」「ダイレクトコークハイ」「日本酒システム」「鬼殺し焼酎」「ゴキゲンビール」など将棋ファンならきっと気になる名前のメニューが。
ちなみにオーナーのおすすめは「ジントニック四冠」。これはメニューには載っていないそうです。
ぜひオーダーしてみてください。
店内奥のテーブルスペース。
壁の棚には棋書が並んでいました。
そして60インチTVが2台壁に設置されていますので、将棋番組をパブリックビューイングする楽しみもありますね。
営業時間内なら時間無制限で将棋を指せますし、出入り自由なので、戸越銀座商店街をぶらぶら歩いてお買い物をしたり、食事やおやつをテイクアウトして店内に持ち込んで食べたりできます。
商店街の色々なお店も楽しみつつ、のんびりと将棋を指せる空間。
将棋BAR RE:STAは忙しい日常を忘れてちょっとした別世界体験ができる、そんな場所でした。
〇info
東京都品川区戸越1丁目19-18 (sports cafe bar&shop~Pivote~内)
都営浅草線戸越駅下車 徒歩5分、東急池上線戸越銀座駅下車 徒歩7分、
東急大井町線戸越公園駅下車 徒歩9分
TEL:090-7415-6774
17席
営業時間:
水曜日:12:00-22:00、日曜日:12:00-18:00
料金:
1500円 1ドリンク付き時間無制限(日祝日プラス500円、学生500引き)
親子2500円 2ドリンク付き(平日祝日共通)
お友達と将棋を指しに行き、そのまま一緒にご飯を食べる予定なら、おすすめの場所がありますよ!
美味しい食事を提供してくれて、将棋がたっぷり指せて、ボードゲームも遊べて、オーナー自慢のコーヒーも飲める場所。
新橋駅から徒歩7分の「囲碁将棋喫茶樹林(じゅりん)」です。
2022年5月某日、オーナーの中山佳祐さんにお話を伺いました。
「樹林は飲食できる囲碁将棋カフェとしてオープンし、現在11年目。2019年に現在の場所に移転しました。テーブルや椅子も新調して綺麗ですよ」
壁には大盤もありました。
「お客さんは囲碁ファンと将棋ファン半々くらいの印象です。ボードゲームカフェとしてもご利用いただけます。将棋を指したい場合は1000円+税のプレイ料金をお支払いいただき、お食事かドリンクをワンオーダーいただいて1日ずっと遊べます」
こちらの棚には確かに一日中遊べそうな量のボードゲームが置いてありました。
こちらは店内奥のテーブル席。大きな窓は解放感抜群。
中山さんに樹林の「推しポイント」を伺いました。
「無理に指さなくていい」
「気合を入れず気楽に来てほしい」
「普通にごはん食べにくるお客さんの方が多い」
とのこと。
ランチ時にはご飯だけ食べにくるお客さんがほとんどというのも納得。
お食事はどれも美味しかったです。
取材日当日はランチをいただきました。こちらはデミグラスのオムライス。
そしてこちらはハンバーグ。
肉厚でジューシー、食べ応えも十分でおいしかったです。
こちらはメニューボード。
豊富な食事メニューのおかげで、ランチから来てそのまま夕食も樹林でいただくという充実のプランも有力です。
もちろんドリンクメニューも豊富で、お酒を飲みつつ将棋を指すのが好きな方にもピッタリ!
オーナーお勧めのコーヒーは焙煎したての豆を注文入ってから挽いて、一杯一杯丁寧に手で淹れて提供しているそうです。
将棋を指して疲れた頭には美味しいコーヒーが染み渡ります。
ご飯を食べてから将棋を指すなら。
あるいは将棋を指した後打ち上げに行くなら。
初手「樹林」は将棋ファンにとって有力な定跡になりそうですね!
〇info
東京都港区西新橋1-18-11ル・グラシエルBLDG.16号館2階
JR・東京メトロ新橋駅下車 徒歩7分
TEL:03-3580-1746
34席
営業時間
火-土:11:30-23:30 日祝:11:30-20:00
料金
プレイ料金 1100円(ワンオーダー制)/17時以降チャージ550円
https://jurincafe.jp/
mail: info@jurincafe.jp
@jurin_cafe
全国には様々な将棋を楽しむ場があります。
今回は福岡県の博多駅から電車で25分、春日原駅から徒歩5分の福岡将棋会館をご紹介します!
関口武史指導棋士五段にお話をお伺いしてきました。
当日の様子をお伝えします!
「たくさん指す環境が大事」との言葉通り福岡将棋会館は基本的に毎日開いています。
お伺いしたのは平日夕方。少人数で落ち着いた様子でした。
対局が終わると感想戦も休憩も和やかで、関口先生と子どもたちとの信頼関係が感じられます。
「子どもたちが将棋をやりたい気持ちが一番。
子どもたちが将棋を好きでいてくれることが一番大事なのでアプローチの方法はたくさん持っておきたい。
ノッてる子、強くなりたい子、遊びたい子。
どうすればひとりでも多くの人が笑っていられるかを大切にしたい。
急に大会をしたりもしますよ」
ということで、急に多面指しが始まりました。私も参加させていただきました!
ひとりひとりの棋力に合わせたご指導をされているのがよくわかりました。
自分の順番が回ってくると理解度に合わせて新しい課題が盤上に提示されます。
考えて、指して、学んで、指して、考えて・・・・。
思わず背筋が伸びます。あっという間の時間でした。
会館に来ていた飯塚さんご一家(写真↓)です。
4/30に開催されたシモキタ名人戦に思い立って福岡から飛行機に乗って行ってしまうアクティブな父・雄一郎さん。
最近将棋を始めた母・和代さんとお子さん3人。
将棋好きのご家族です。
中学2年生の諒太郎くんは研修会に入会しており、6年生の結莉さんと4年生の紗英さんに家で将棋を教えてくれているとのこと。
大会に向けて4月、5月は毎日来ているそうです。
詰将棋を解いていた諒太郎くんに声をかけると一緒に写真に入ってくれました!
週末には子どもも大人も大勢訪れ、にぎわっています。
福岡を訪れた際にはぜひ行ってみてください。
●関口 武史 指導棋士五段
日本将棋連盟プロ指導棋士
小林健二九段門下
1993年奨励会入会
2002年奨励会三段
2006年プロ指導棋士四段
2015年プロ指導棋士五段
●福岡将棋会館
住所:〒816-0924 大野城市栄町1丁目3-13「ジーニアス金堂2F」
Tel:092-571-1231
FAX:092-571-1231
営業時間:平日 16:00〜20:00
:土日祝 13:00〜20:00
定休日 木曜日(祝日長期休暇の場合は営業)
HP http://www.csf.ne.jp/~fukuokasyougi/
「将棋に興味がある」「駒の動きは覚えた。でも次にどうしたらいいかわからない」。
そんな将棋初心者〜初級者におすすめなのが吉祥寺駅から
徒歩1分「将棋の森」です。
明るいスペースの随所に、森をイメージさせるデザインがちりばめられています。
将棋の森は女流棋士 高橋和(やまと)女流三段がプロデュースされている
将棋スペース。将棋に興味があるなら子どもから大人まで、習うことも
対局をすることもできるお洒落であたたかな空間です。
平日は教室、休日は道場。子ども・大人・女性でわかれていたり、
自分で選んで安心して参加することができます。
今回はかわいらしい「森の小部屋」にて、高橋和(やまと)女流三段(以下、和先生)に
お話をお伺いしてきました。
「将棋の森」の名前の由来についてお聞きすると「若い木、老木など、
いろいろな木があって広がっていくように、いろんな人がいて広がっていく
イメージ」でつけられたとのこと。
「ここ数年指す将が激増しています。70歳から始める方もいる。
一方で大会に出る勇気が持てずシニア層がやめていっています。
現在は将棋が習い事になっていますが、昔は山崩しやまわり将棋が楽しかった。
最大の学びは遊びにあります。本将棋はもちろん、遊び将棋も普及していきたい。
0から1にしていくのがライフワークです。最初の敷居を低くしたいんです」
敷居が高く感じられる将棋への1歩目を大切にしている将棋の森では、
将棋を継続するための様々な工夫がされています。
明るい、楽しい雰囲気のしかけがあちこちに用意されているのです。
何かひとつを淡々と続けるのは難しい。
継続性とやる気のモチベーションとして、将棋の森には、子どもたちが
負けた時にポイントがもらえるカードがあります。
その名は"100敗チャレンジカード”。「100回負けて強くなろう!」と
書いてあります。負けるのは本当に悔しいけれど、こうして前向きに
とらえられるのはいいなと思いました。
もう1枚は”つめしょうぎチャレンジカード”。
こちらは「100問といて、強くなろう!」です。なんだか頑張れそうな
気がしてきます。
このカードが満杯になるとえんぴつがもらえます。
いろんな鉛筆があって子どもたちは楽しみにしているそうです。
えんぴつが入っている缶の下にはもうひとつ缶があり、
こちらは「賞品デラックス」。
えんぴつ以外の文具が入っていました。ネーミングを聞くだけで盛り上がります。
「どうしたら少しでも楽しく、長く続けられるのか」。
そのための工夫が様々になされていました。
2021年6月に将棋の森よりAndroid、iOS版詰将棋・手筋練習アプリ
「駒サプリ」が発売されました。
月550円で詰将棋や手筋の問題集を手軽に解くことができます。
将棋の森オリジナル問題も多数収録されています。
和先生は「何を学んだらいいかは細かく分かれていた方がいい。
繰り返し自分でやって覚えることが大事なんです」とお話されていました。
私も駒サプリを利用していますが、駒サプリのいいところは「間違えさせてくれる」ところ。実際は置くことができない場所にも置けてしまうので、「間違って、その後正しく覚える」ことができます。
アプリは手軽です。将棋の森では子どもには子どもの、大人には大人の、
継続のための仕組みを作っていました。
駒サプリ
https://www.shoginomori.com/komasapuri/
将棋の森で学んだ子どもたちや、現在社会人になった森のお兄さん先生、
お姉さん先生が遊びにきたり、結婚・出産で一時期離れた女性生徒さんのお子さんが
通うようになったり、ここには時間を経た様々なつながりがあるそうです。
子どもから大人まで、どの年齢でも、初心者でも級位者でも、
その人に合わせた将棋との関わりを提案されている和先生の周りには、
将棋を楽しむたくさんの人が育っていました。
お話をお聞きして、将棋があるみんなのスペース「森」が成長し、
循環していることを深く感じさせられました。
あなたも森へ行って将棋を楽しんでみませんか?
将棋の森
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-31-11 KSビル703号室
JR中央線・総武線 吉祥寺駅【アトレ東館北口:徒歩一分】
京王井の頭線 吉祥寺駅【北口:徒歩二分 公園口:徒歩四分】
営業時間 10:00〜22:00(曜日によって変動あり。不定休)
HP https://www.shoginomori.com/
Twitter @shoginomori
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全国には様々な将棋を楽しむ場があります。
今回はJR山手線高田馬場駅から徒歩10分、将棋カフェCOBINに行ってきました。
おしゃれな外観にワクワクします!
黄色い扉を開けると右側に将棋SHOPがあります。
将棋の書籍やグッズ、ボードゲームなどが並んでいます。
左側には店内で楽しめる棋書やボードゲーム。
ワイワイと楽しめるゲームもじっくり取り組めるゲームも、
幅広く置いてありました。
魅力的なSHOPと棚の間を進んでいくと右側が受付です。
消毒液が「振り飛車党」と「居飛車党」の2本並んでいました。
あなたならどちらにしますか?
振り飛車の方が少し減りが早いそうです!
明るい店内で店長の奈良さんにお話をお伺いしました。
「週末は満席になることも多いので、平日の昼間が空いていてスタッフが丁寧で教えられるので初心者にはおすすめです」
とのこと。
日曜日の19時以降も空いてくるそうです。
小学生も含めひとりで来る方も多く、顔見知りになっていくとのこと。
女性の方も来ているそうなので安心して足を運ぶことができそうです。
お伺いしたのは平日の夕方。店内では数名が対局をしていたり、手に棋書を持ちカウンターでスタッフさんとお話している方がいらっしゃったり、それぞれゆったりと過ごしていました。
壁にはCOBINマナー「みのがこい」が貼ってありました。
み→見ない
の→飲みすぎない
が→がつがつしない
こ→声をかけない
い→言わない
対局をのぞき込まれたり、何か言われたりすると気になってしまうのでそれはしない。
対局をしていなくても棋譜を並べたい、本を読みたいなどやりたいことはそれぞれ。
人が何かしてる時は声をかけない、など将棋カフェとしてお客様と過ごすうちに心地よく過ごすために生まれたルールだそうです。
見えるように壁に貼ってあるので安心できます。
取材を終えて、飲みすぎに気を付けながら爽やかなドリンクをいただきました。
自分のペースを大切にしてもらいながら、コミュニケーションをとることもできる。
COBINさんはまた行きたくなる空間でした。
お休みの日に、お仕事帰りに、ぜひ行ってみてください。
〇info
将棋カフェCOBIN
東京都新宿区高田馬場3-35-14 マンション樹1階
山手線 高田馬場駅より徒歩9分
東西線 落合駅より徒歩10分
西武鉄道新宿線 下落合駅より徒歩10分
中央線 東中野駅より徒歩15分
TEL:03-5937-0613(営業時間内のみの受付となります。)
営業時間:13:00-23:00
HP:将棋カフェCOBIN (shogicobin.com)
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(駒doc.編集部)
(約27MB/2022年4月1日発行・2022年4月26日配信)
特集:東京・将棋会館移転プロジェクト
将棋ことはじめ 第49回・楽しく続けるのが1番!「タイプ別・将棋勉強法」
この手だれの手?第49回・中井広恵女流六段
他
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特集:千駄ヶ谷 将棋めし
将棋ことはじめ 第48回・日本将棋連盟が認める「将棋の先生」とは?
この手だれの手?第48回・西山朋佳白玲・女王
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ぜひご覧ください!
第47回ゲスト 室田伊緒女流二段
PROFILE
1989年5月24日生まれ。愛知県春日井市出身。杉本昌隆八段門下。2004年、第36回女流アマ名人戦で優勝、第25回全国中学生選抜将棋選手権大会・女子の部で優勝。同年10月、女流育成会(当時)に入会。制度上最短である2期で育成会を抜け、2005年10月にプロデビュー。2014年9月女流二段に昇段。2019年より女流棋士会の役員を務める。
●将棋を始めたきっかけを教えてください。
初めて将棋に触れたのは、スーパーファミコンのゲームでした。弟と一緒に色々なソフトで遊んでいた中に「将棋」もあったんです。画面上で駒を選択すると動けるマスが赤く表示されるので、それで自然と駒の動きを覚えました。
本格的に始めたのは、小学5年生の時。弟が先に将棋を始めて春日井支部に通っており、私も支部の方に誘われたのですが、難しそうだからと断っていました。でも、支部で初心者向けの大会が開かれて、参加賞としてもらえるピカチュウの鉛筆にひかれて私も出場することに。盤と駒を使って指したのは、この日が初めてだったと思います。まだ「詰み」も分かっていませんでしたが、自分より小さい子も多く、運よく2勝することができました。「意外とできるな」と勘違いして、そこから将棋にハマりました。あの時、全敗していたら将棋を始めていなかったかもしれません。
●その後はどのようにして強くなりましたか。
弟と一緒に月2回、春日井支部に通いました。2人とも帰りたくなくて、いつも夜10時くらいまで残っていましたね。ほかに、栄の将棋教室にも通いました。ピアノや水泳、英会話、習字も習っていたのですが、全部やめて将棋一本に絞りました。そのくらいハマっていたんだと思います。
楽しみながら続けられたのは、身近にライバルがいたからだと思います。一番のライバルは弟。もう一人は、同じ支部に通っていた1つ下の山口真子ちゃん(※1)です。弟にも真子ちゃんにも最初のうちは勝てませんでしたが、半年、1年とたつうちに追いついていきました。弟と指すときは毎回、負けたほうが号泣して大ゲンカ。私もよく泣いていました、姉なのに(笑)。
愛知県では毎週末どこかでレーティング大会が開かれていて、私と弟もよく参加しました。父は週末に休める仕事ではなかったので、送り迎えは母。今思えば、平日は仕事、土日は将棋の付き添いで、母は大変だったと思います。大会では、後ろで棋譜を取ってくれたりもしました。
※1 2010年に第42回女流アマ名人に輝いたアマチュア強豪選手。
●師匠の杉本昌隆八段にも、春日井支部で初めて会われたのですよね。
はい。杉本先生は支部の師範で、年に2回ほど指導してくださいました。師匠によれば私は子どもの頃から長考派だったようで「6枚落ちでも長く考えていた」と言われました。とにかく優しい先生で、怒られた記憶はありません。
●女流棋士を目指すようになったのはいつ頃ですか。
小学6年生の時、JT将棋日本シリーズこども大会で弟が決勝まで残り、夜のレセプションに家族で参加しました。そこに中倉彰子先生(女流二段)と矢内理絵子先生(女流五段)がいらっしゃったんです。女流棋士という存在を初めて知り、「かっこいいな」と思いました。師匠には申し訳ないのですが、同じ棋士でもやっぱり同性のほうがあこがれます(笑)。まだ漠然とした夢でしたが、「女流棋士になりたい」と思うようになりました。
●中学時代には、さまざまな大会で活躍されました。どのように将棋と向き合われていましたか。
棋力は中1で1級くらいだったと思います。当時は将棋を指す女の子が少なかったので、全国中学生選抜将棋選手権大会(中学選抜)では予選なしで県代表に選ばれ、全国大会に出場しました。有段者も大勢いる大会ですが、まぐれで3位に。そこでまた「やれるのかも」と勘違いして、棋書を読んだりして本格的に勉強するようになりました。藤井猛先生(九段)の『四間飛車を指しこなす本』は小6くらいから読み始め、中学時代にはだいぶ読み込みましたね。
中3の春、女流アマ名人戦で優勝しました。ちょうど修学旅行で東京に来ていて、私だけ地元に帰らず東京に残って出場したんです。楽しい気分のまま指せたのがよかったのかもしれません。優勝を機に「女流育成会(※2)に入りたい」と杉本先生に相談すると、「夏の中学選抜で優勝できたら入りなさい」と言われました。「優勝できなかったらどうしよう」と、生まれて初めて大きなプレッシャーを感じましたね。大会前の1週間はあまり眠れず、ひたすら棋書を読んでいました。なんとか優勝できて、ホッとしたのを覚えています。
※2 女流棋士育成を目的とした日本将棋連盟の機関。1984年から2009年3月まで存在していたが現在その役割は研修会に移行している。
●女流育成会はどのような雰囲気でしたか。
対局室に初めて入ったとき、可愛い子ばかりで驚きました(笑)。しかも、将棋も強い。ただ、ピリピリした雰囲気ではなかったですよ。みんな仲がよく、一緒にお弁当を食べたりしていました。
●育成会を2期で抜け、高校1年の秋にプロデビューされました。プロになってうれしかったこと、大変だったことは何でしたか。
うれしかったことは、デビュー翌年に佐賀県で行われた「将棋の日」のイベントで羽生先生(善治九段)と一緒に気球に乗れたことです(笑)。先生は緊張する私に優しく話しかけてくださって、本当に感激しました。
大変だったのは、大学との両立。当時はテレビの将棋講座に出演していて、大学の授業が終わったその足で東京まで移動していました。
プロになったことでアマチュア大会に出られなくなり、実戦不足になってしまったのも困りましたね。それで、上京した際に師匠と藤井猛先生の研究会にお邪魔させてもらうようになり、ネットでも藤井先生に教えていただきました。今思えば、本当にありがたかったですね。藤井先生は優しいので、たまに勝たせてくださるんですよ(笑)。ほかに『大山康晴全集』を並べたりもして、実戦不足をカバーするよう心がけました。
●ご自身ではどのような棋風だと思いますか。
よく言えばバランス型、悪く言えば優柔不断。気分に左右されがちでもあります。充実しているときは朝起きてすぐに「今日は勝った」と思いますし、反対に「今日はダメだ」と思う日も。気分を上げるために、対局前日は甘い物を食べたりしてなるべくストレスなく過ごすよう心がけています。
戦型は、子どもの頃はずっと振り飛車です。春日井支部で真子ちゃんが指していたので、私も四間飛車を教わりました。もちろん今でも良く指しています。振り飛車の魅力は、駒がさばけたときの爽快感。きれいにさばけた序盤から中盤あたりで終局すればいいのに、と思うこともあります。でも、終盤では結構粘りますね。すごく負けず嫌いです。
●コロナ禍では、オンラインでのイベントや勉強会も積極的に開催されていますね。
コロナ禍で対面でのイベントができなくなってしまい、女流棋士会(※3)としても、今後女流棋士たちがどのように活動していけるかを考えました。各方面に相談しながら、まずは実験的な試みとして西遊棋(※4)でオンラインイベントを開催。それを基に準備の仕方や収支表などをまとめ、イベントを行いたい棋士や女流棋士に渡せるようにしました。最初は手探りでしたが、これまで東京や大阪に足を運びづらかった地方在住者をはじめ、多くのファンの方に喜んでいただけました。
私もオンラインの「勉強会」を月に1度、行っています。これも、試しにやってみたところ好評だったので続けるようになりました。喜んでくださる方がいる限りは、なるべく続けたいと思っています。勉強会なので、参加者の皆さんと一緒に考えながら進めていけるのが楽しいですね。
※3 日本将棋連盟に所属する女流棋士が会員となり、将棋の普及と会員の棋力向上を目指して運営する団体。
※4 2013年に関西の若手棋士たちによって立ち上げられた、将棋の新しい楽しみ方を提案するユニット。
●藤井聡太三冠は弟弟子ですね。室田先生から見た印象を聞かせてください。
初めて会ったのは、藤井くんが小学2年生の時です。詰将棋解答選手権(※5)の一般戦に参加したら、前の方に座っていた男の子が私より先に「ハイッ」と手を挙げて部屋を出たんです。「あの子トイレかな、大丈夫かな」と心配していたら、全問正解だったと知って驚きました。まだ本当に小さくて、ほっぺたもプニプニで、すごく可愛かったですよ。
その後、藤井くんが研修会員の頃に1局指し、私が勝ったことがあります。師匠に「よく勝てたね」と驚かれて複雑でしたが、今ならその言葉の意味が分かります(笑)。
最近の藤井先生はもちろん大人になられましたが、久しぶりに会うといつも笑顔を見せてくれて、可愛い部分も残っている感じです。「ハイッ」と出て行った最初の印象が強いですね。
※5 詰将棋の解答の正確さと速さを競う大会。藤井二冠は2011年に8歳で初出場。2015年からチャンピオン戦で5連覇している。
●今後の目標を聞かせてください。
女流棋士の対局数が増えたことは、本当にありがたく感じています。以前は「ここで負けたら3か月間は対局がなくなる」といった状況で、必要以上にプレッシャーがかかっていました。そうなると、対局相手に負けないための対策を集中的にするようになるのですが、一夜漬けのような勉強法では本当に強くなることはできません。今は「ここで負けても次がある」と思えるので、いい精神状態で臨めますし、どんな戦型にも対応できるよう準備ができます。いただいたチャンスを生かして、自分の実力を向上させていきたいです。
普及面では、女の子たちにもっと将棋の魅力を伝えられたらと思っています。女性で将棋を指す方も増えてきたので、みんなで強くなって実力を底上げできたらいいですよね。子ども時代の私があこがれた中倉先生と矢内先生のような存在に、自分もなれたらうれしいです。
●最後に「手」について聞かせてください。
特別なお手入れはしていなくて、対局前につめを切るくらいです。ネイルもあまりしたことがありません。まめなほうではないので、ネイルをしてもきれいな状態を維持できなさそうです(笑)。駒音は、普段はあまり高くありませんが、優勢になると高くなります。分かりやすいですね。将棋を始めたばかりの頃は駒の持ち方が難しくて、よく消しゴムを使って練習していました。
(2021年6月25日取材 文=いしもとあやこ 写真=直江雨続)
将棋フリーペーパー「駒doc.」は広告収入により運営を行っております。
より充実した誌面の制作のためにスタッフ一同努力しておりますが、皆様のご協力とご支援をいただきたく、「駒doc.サポーター」を募集しております。
【駒doc.サポーターとは】
「駒doc.」の趣旨にご理解とご賛同いただける方。
1口2200円(税込)(何口でもok)のご協賛を承っております。
サポーター様には各種特典を用意してございます。
応援よろしくお願いいたします。
2021秋号
(約29MB/2021年10月1日発行・2021年10月25日配信)
特集:前代未聞!ねこまど48時間テレビ
将棋ことはじめ 第47回・新しい関西将棋会館ができる高槻市ってどんなところ?
この手だれの手?第47回・室田伊緒女流二段
他
近くに配布場所がない方、バックナンバーご希望の方はねこまどSHOPまで☆
【協賛特典】
・1口当たり20部まで「駒doc.」を優先的にお送りします。
(ただし10口以上でも最高100部までとさせていただきます)
・お名前(ペンネーム可)を「駒doc.サポーター」として、誌面に掲載いたします。
年間(合計4口)でのお申し込み、または1号につき4口以上ご協賛いただいた方の追加特典として…
・”駒docオリジナルグッズ”をプレゼントいたします。
駒doc.オリジナルエコバッグ(非売品)
【新規の方、手続きのご案内】
1.info@komadoc.comに「駒doc.サポーター希望」のメールをお送りください。
2.駒doc.編集部より「個人協賛のご案内」と必要事項をメールにてお送りいたします。
3.お送りいたしました必要事項をご記入の上、info@komadoc.comまでご返信ください。
4.下記の口座に協賛金をお振り込みください。
(大変恐縮ではございますが、振り込み手数料はご負担をお願いいたします)
楽天銀行 第一営業支店 普通 7071130 株式会社ねこまど 駒doc.編集部
5.3と4が完了した時点で、個人協賛の申し込み手続きが完了となります。
【過去にサポーターになられたことのある方、手続きのご案内】
1.info@komadoc.comに「駒doc.サポーター希望」のメールをお送りください。その際に、以前に申込書にご記入いただいた内容から変更がある場合はお知らせください(特に送付先と送付部数はご確認ください)。
2.下記の口座に協賛金をお振り込みください。
(大変恐縮ではございますが、振り込み手数料はご負担をお願いいたします)
楽天銀行 第一営業支店 普通 7071130 株式会社ねこまど 駒doc.編集部
3.1と2が完了した時点で、個人協賛の申し込み手続きが完了となります。
また、ねこまどshop「駒doc.サポーター」からもお申し込みいただけます。こちらはクレジットカード払いと銀行振り込みがご利用になれます。
【募集締め切り】
「2022冬号」(2022年1月1日発行予定)のお申し込み締め切り…2021年11月15日(月)
手続き全てが終了する期限となります。ご注意ください。
11月15日以降に手続きが完了した場合は「2022春号」のお申し込みとして処理させていただきます。
企業様・団体様は広告出稿がオススメです。ご案内をご覧ください。
【問い合わせ先】
駒doc.編集部
〒160-0004 新宿区四谷2-3-6 パルム四谷4階
(株)ねこまど 駒doc.編集部
メール info@komadoc.com
今後のサポーター応募の締切日(予定)
2022春号(2022年4月1日発行) …2022年2月15日
2022夏号(2022年7月1日発行) …2022年5月15日
(駒doc.編集部)
]]>5.特集:前代未聞!ねこまど48時間テレビ
6.将棋好きに成りました!
7.プレゼント&アンケート
8.サポーター&協賛
9.裏表紙・将棋回文
問 5.
駒doc.へのご意見・ご感想をご自由にどうぞ。
【自由記入】
問 6.
ご意見・ご感想の紙面への掲載を希望しない場合、ご記入ください。
1.掲載を希望しない
問 7.
今後どのような企画が読みたいですか?
【自由記入】
問 8.
駒doc.サポーター(個人協賛)に興味はありますか?
1.サポーターになったことがある
2.サポーターになったことはないが興味はある
3.サポーターに興味はない
問 9.
希望するプレゼントをお選びください。
1.室田伊緒女流二段 サイン色紙(3名)
2.シーエンジ提供 将棋駒クッション<飛車>(1名)
3.パールファクトリー提供『黒蝶真珠ペンダント』(3名)
4.左海醤油工業提供『こだわりの醤油小瓶セット』(1名)
問 10.
今後、ねこまどからのイベント案内を希望しない場合、ご記入ください。
1.案内を希望しない
設問は以上です。プレゼントに応募される方は、お名前とメールアドレスを必ずご記入ください。
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電話番号
青森県上北郡 大山将棋記念館
秋田県 横手市 将棋クラブ「南の館」
岩手県 盛岡市 将棋サロン盛岡
山形県 天童市 天童市将棋交流室
山形県 天童市 中島清吉商店
山形県 天童市 天童温泉 栄屋ホテル
山形県 天童市 天童荘
山形県 天童市 松伯亭 あづま荘
山形県 天童市 もり〜な天童
山形県 天童市 山形県将棋駒協同組合
山形県 天童市 天童タワー
【関東(東京以外)】
茨城県 牛久市 牛久自然観察の森
栃木県 宇都宮市 城東クリニック
栃木県 宇都宮市 ドコモショップ 宇都宮鶴田店
埼玉県 朝霞市 朝霞将棋教室
埼玉県 行田市 吉田将棋碁盤店
埼玉県 さいたま市 北浦和将棋サロン
千葉県 千葉市 将棋Cafe Re:sta
千葉県 習志野市 所司一門将棋センター
千葉県 白井市 白井そろばん博物館
神奈川県 横浜市 金沢文庫将棋サロン
神奈川県 横浜市 青葉将棋クラブ
神奈川県 横浜市 東洋証券株式会社将棋部
神奈川県 横浜市 横浜市立大学将棋サークル
【東京都】
足立区 千住河原町 北千住こども将棋教室北☆KIDS Rookie Gate
大田区 蒲田 蒲田将棋クラブ
江東区 白河 どうぶつしょうぎcafe いっぷく
品川区 戸越銀座 将棋BAR RE:STA
渋谷区 恵比寿 kisa fata
渋谷区 渋谷 石の華
渋谷区 千駄ヶ谷 将棋会館
渋谷区 千駄ヶ谷 鳩やぐら
渋谷区 千駄ヶ谷 レティエ
新宿区 江戸川橋 平井碁盤店
新宿区 四谷 Apty(東京おもちゃ美術館ミュージアムショップ)
新宿区 四谷 大久保碁盤店
新宿区 四谷 ねこまど将棋教室
新宿区 舟町 だあしゑんか
新宿区 西新宿 新宿将Give室
新宿区 西新宿 ゲームスペース柏木
新宿区 新宿 青山碁盤店
新宿区 高田馬場 将棋カフェCOBIN
杉並区 阿佐ヶ谷 棋友館
杉並区 荻窪 将棋サロン荻窪
杉並区 阿佐ヶ谷 カフェ・ド・ヴァリエテ
杉並区高円寺北 すごろくや
世田谷区 下北沢 ネバーネバーランド
世田谷区 三軒茶屋 三軒茶屋将棋倶楽部
千代田区 アーツ千代田 3331
千代田区 神田 アカシヤ書店
千代田区 神田 奥野かるた店
台東区 御徒町 御徒町将棋センター
台東区 台東 クロノスパズル教室
豊島区 池袋 ジュンク堂書店池袋本店
豊島区 巣鴨 ボードゲームカフェ有明亭
中野区 東中野 お好み焼き 鉄板焼き 侍”
中野区 江古田 もりのいえ
調布市 仙川町 カットサロンたけし
武蔵野市 吉祥寺 将棋の森
国分寺市 泉町 都立多摩図書館「東京マガジンバンク」
【北陸】
新潟県 加茂市 ボ当地制作推進委員会
新潟県 南魚沼郡湯沢町 湯沢グランドホテル
富山県 富山市 富山将棋道場
【中部】
山梨県 甲府市 健食飲 池田屋
静岡県 掛川市 掛川市立中央図書館
静岡県 静岡市 谷島屋書店マークイズ静岡店
静岡県 静岡市 MARUZEN&ジュンク堂書店 新静岡店
愛知県 名古屋市 中区 栄将棋教室
愛知県 名古屋市 中村区 東急ハンズ名古屋店
愛知県 岡崎市 鎌倉文庫岡崎南店
愛知県 江南市 ほてい将棋クラブ
三重県 桑名市 桑名囲碁将棋サロン庵(いおり)
長野県 佐久市 平安堂佐久インターウエーブ店
長野県 佐久市 佐久市立中央図書館
長野県 佐久市 西澤書店メディアポートニシザワ
岐阜県 岐阜市 シェアアトリエ「カンダマチノート」
岐阜県 加茂郡七宗町 麻濃屋支店
【近畿】
京都府 京都市 Social kitchen
京都府 京都市 ホホホ座
京都府 京都市 只本屋
大阪府 大阪市 福島区 関西将棋会館
大阪府 大阪市 福島区 Art-Bar-MagaYura
大阪府 大阪市 北区 いろは将棋教室
大阪府 大阪市 北区 将棋バー〜wars〜
大阪府 大阪市 都島区 大京クラブ
大阪府 大阪市 東成区 松原歯科
大阪府 茨木市 茨木にぎわい亭
大阪府 東大阪市 大阪商業大学アミューズメント産業研究所
大阪府 吹田市 将碁友の会
兵庫県 芦屋市 BRADIPO
兵庫県 加古川市 加古川ウェルネスパーク
兵庫県 加古郡 稲美野将棋倶楽部
兵庫県 姫路市 プロ棋士神吉七段の大逆転将棋倶楽部
【中国】
広島県 東広島市 八本松町原 将棋囲碁サロン棋縁
【四国】
香川県 高松市 スパイラル将棋センター
香川県 小豆島 左海醤油
香川県 小豆島 森國酒造
高知県 高知市 カフェジュエル ケーニッヒ
愛媛県 松山市 松山将棋センター
【九州・沖縄】
福岡県 大野城市 福岡将棋会館
福岡県 嘉麻市 ご当地しょうぎ会
福岡県 福岡市 中央区 QTnetジュニア将棋センター
福岡県 福岡市 早良区 hold a join in MOOK
佐賀県 有田町 艸風舎
宮崎県 西臼杵郡高千穂町 直売所 鬼八の蔵
熊本県 熊本市 旅亭 松屋本館
鹿児島県 日置市 ひがしいちき将棋道場
沖縄県 宜野湾市 豊田塾宜野湾将棋道場
♪配布イベント
・大阪府吹田市「将棋を楽しむ会」
☆配布イベントは随時ブログ・Twitter(@komadoc)でもお知らせしていきます。
配布場所・配布イベントも募集中!!
info@komadoc.comまでご連絡ください。
・将棋好きに成りました!
・プレゼント&アンケート
・サポーターのページ
サポーターをご希望の方は、ねこまどshopよりお申し込みいただけます。
「ねこまどshop」よりお申し込みください。
(2022冬号サポーターの締切は2021/11/15です)
☆『駒doc.』では読者の皆さまからのご意見ご感想を募集しています。
将棋回文や将棋カップルなど出演のご応募、写真やイラスト付きの投稿も大歓迎です。
info@komadoc.comまで、お待ちしています!
(駒doc.編集部)
誌面に掲載しきれなかった多数の写真と合わせて全文公開いたしますので、ぜひご覧ください!
第46回ゲスト 山崎隆之八段
PROFILE(プロフィール)
1981年2月14日生まれ。広島県広島市出身。森信雄七段門下。
1992年、6級で奨励会に入会。
1998年、17歳で四段に昇段しプロデビュー。
第31回(2000年度)・35回(2004年度)新人王戦、第1期(2015年度)叡王戦など棋戦優勝回数8回。
2013年、八段昇段。第79期順位戦ではB級1組で9勝3敗を挙げ自身初となるA級昇級を決めた。
インタビュー
●将棋を始めたきっかけを教えてください。
幼稚園を卒園する少し前くらいに、父に駒の動かし方を教わりました。
それからすぐ、中国新聞社主催の百貨店の大会に出る機会がありました。
僕は1回くらいしか勝っていないんですが、努力賞みたいなものをもらって新聞に名前が載ったんです。
それを見た園長先生から家に電話があり、褒めてもらえた。
自分が初めて褒められたのが将棋だったので、やってみようかなと思いました。
最初に行ったのは、故・村山聖先生(九段)も通われていた篠崎将棋教室です。
そこで先生に駒落ちで教わったり、子ども同士で対局したりしました。
しばらくしてから、広島将棋センターの子ども向け道場「王将会」にも通い始めました。
●当時から将棋漬けの生活だったのでしょうか。
いえ、低学年の頃は将棋漬けという感じではなかったですよ。
月4回、教室に通うくらい。当時はネットもなく、他に対局の機会はありませんでした。
3年生くらいからは平日2回、学校帰りにバスに乗って広島将棋センターに行きました。
土日と合わせて週4回通うようになり、回数が増えたことで棋力も伸びたと思います。
もともと、体を動かすことが好きでした。
3年生で親が家を購入するまで、県営住宅に住んでいたんです。
大きな団地で、ソフトボールやドッジボールなど町内会の催しが多くて、よく参加していました。
ローラースケートも得意でしたよ。ちょうど光GENJIの人気があった時期で、僕もクルクル回転したり、バックして滑ったり、普通にできていました。
運動神経は、昔の方が100倍よかったですね。フェンスをよじ上って、入ってはいけない場所に入ったり……。
今じゃ絶対できません。
●詰将棋などの勉強はされていましたか。
教室に「週刊将棋」があって、僕も含め子どもたちは対局の合間に「詰将棋ロータリー」を解いていました。
家では、塚田正夫先生(故人・名誉十段)、二上達也先生(故人・九段)、内藤國雄先生(九段)などの詰将棋本を買ってもらって解きました。3手から15手くらいだったと思います。
●初段になったのはいつ頃でしたか。
3年生の終わりか、4年生だったと思います。
同じ広島将棋センターに通っていた片上くん(大輔七段)が規定の成績で初段になり、彼に勝ち越していた僕もお情けで初段にしてもらいました(笑)。
高学年で子ども大会の県代表に選ばれたり、全国大会優勝を目標にしたりするレベルになると、2人とも自然とプロを目指すようになりました。
●大会の思い出があれば教えてください。
3年生の時だったか、小学生将棋名人戦の全国大会に出るために、片上くんと新幹線に乗って東京へ行ったんですよ。
帰りの車中で、ビリヤードの筒を持ったお兄さんに話しかけられました。
何を話したかは覚えていませんが、食堂車でカレーをごちそうになった記憶があります。
子どもだけで新幹線に乗っているのが珍しかったのかもしれません。
当時はまだそういうのんびりした雰囲気がありましたね。
その後、6年生で(1992年の第17回小学生名人戦)ベスト4まで進みましたが、僕と横山さん(泰明七段)は負けて3位。2人ともめちゃめちゃ泣きました。僕はトイレの中ででしたけど(笑)。
●小学6年生で森信雄七段門下となり、奨励会に入られました。師匠と初めて会ったときの印象はいかがでしたか。
森先生には、広島将棋センターの方のつてで弟子入りしました。
先生はまだ独身だったこともあってか、ヒゲをモジャモジャに、ぶぉーっと生やされていて……。仙人のように見えました。
僕は将棋会館に通うために、中学入学と同時に母と大阪へ引っ越しました。
その様子を見た森先生が「大変そうだな」と思われたようで、内弟子にならないかと声をかけてくださいました。
まあ、後悔されたと思いますけど(笑)。
中学卒業後は、大阪で一人暮らしを始めました。
●奨励会時代はどんな生活でしたか。
当時の奨励会は、今とはまったく雰囲気が違いました。
将棋はまだ「勝負師の世界」で、棋士を目指すことを親から反対されていた人も多かった。
大阪で一人暮らしをして、自分でお金を稼ぎしながらプロを目指している先輩がたくさんいました。
棋士室にはサッカーボールや野球道具、ボードゲームなんかがたくさんありました。
僕らも短パンで将棋会館に行き、公園の電灯をゴールに汗だくでフットサルをしていました。
毎日体を動かしていたので、一番健康的だったかもしれません。
「早くプロにならなきゃ」という焦りはありませんでした。
僕は中学3年生で三段に上がったので、さすがにプロになれないことはないかな、と。
記録を取って食事代を稼ぎ、漫画喫茶に行き、連盟では奨励会員同士で10秒将棋を指して……と、あまり何も考えずに過ごしていました。
●三段リーグには5期在籍され、17歳で四段に昇段。それから23年後となる今年、順位戦でA級に昇級されました。昨年1年間は成績が好調でしたが、どのように将棋に向き合われていましたか。
昨年(2020年)はコロナ禍で外出できない中、糸谷さん(哲郎八段)に誘われてオンラインで練習対局をするようになりました。
そもそも家にあるパソコンが壊れて使えなかったんですが、イベントで必要になり、昨年5月に慌てて新調したんです。
糸谷さんに付き添ってもらい、ヨドバシカメラでスペックが高いものを選んでもらいました。
帰ったら糸谷さんが1時間ほどかけてセッティングしてくれて、ついでに将棋ソフトも入れてくれました。
練習将棋は、最初の頃は僕があまりにも弱くて勝負にならず、それで「頑張らないと」と気が引き締まりました。
生活を改善したり、コロナ禍で将棋に触れる時間が増えたりしたことで、少しずつ内容がよくなっていったと思います。
一昨年はB級1組にギリギリの成績で残留。
昨年は降級枠が3名に増えたこともあり、落ちるかもしれないという危機感が強くありました。
「もし降級するとしても、最後まで相手にラクをさせないような戦い方をして落ちよう」と思っていたことが、踏ん張れた理由かなと思います。
●A級昇級に際して、師匠から何か言葉はありましたか。
深夜に昇級が決まり、翌朝8時に師匠に電話しました。
師匠は「自分が見ると負けるから、弟子の対局は見ない」と言われているそうですが、僕の対局を見ていてくださったようで驚きました。
「負けて上がってしまいました」と言ったら、「いやいや、そんなことない。1年間の結果やから」とフォローしてくださいました。
●同門の弟弟子である糸谷八段とは、とても仲が良い印象です。
糸谷さんと初めて会ったのは、彼が小学1年生、僕が奨励会三段の時です。
広島将棋センターの方に「すごい子がいるから」と呼ばれて、平手で指しました。
当時から説明口調でしたよ(笑)。
僕の指し手を見て突然「米長流ですね!」とか言われて、僕は「米長流」を知らなかったので驚きました。
「弟」というイメージがあるか? いや、ないないない、全然ないです。
僕がポンコツなので、お世話になっているんです。高齢者施設で助けてくれる介護士さんのイメージですね。
今後、僕があまりにも弱くなったら彼に迷惑をかけるだけなので、去ろうかとは思っているんですけど。
●山崎八段は「独創的な棋風」と表されることが多いですが、ご自身ではどう思われますか。
特にそうは思わないんですよね。
自分はあまり勉強していなかったので、研究がものを言う将棋だと負けてしまう。
それで仕方なく形を変えて、お互いが知らない局面に持っていけばいい勝負ができるんじゃないか、と思っていました。
20代後半から30代前半くらいで力が衰えてきたと感じていた時期から「独創的」と言われることが増え、そういう声が励みになったところはあります。
ファンの方に楽しんでいただけるのは本当にありがたいことで、そこから逆に「何とか将棋を面白くしたい」という意識も芽生えました。
●Abemaトーナメントには、糸谷八段、服部慎一郎四段と組んで参加されていますね。和気あいあいとした雰囲気が感じられます。
服部くんともオンラインで練習対局をしています。
昨年5月から、ほぼこの2人としか指していません。
気軽に電話して空いていたら指すという間柄なので、チームワークはいいかもしれませんね。
服部くんは、奨励会に入ったのは中学2年生と比較的遅いんですが、級位者の頃から棋士や奨励会三段の人に積極的に声をかけて教えてもらっていて、本当にすごいなと。
奨励会のときは「1局負けたら5キロ」とか自分で決めて、走っていたみたいですよ。
あがり症を治したくて路上漫才をやっていたりとか、面白いですよね。
チームのツイッターアカウントも開設しましたが、自分でつぶやくのは苦手です。
でも、リプライを読むのは楽しくて、全部目を通していますよ。
●今期初参加となるA級順位戦への意気込みをお願いします。
僕は順位が最下位ですし、他の棋士からは「山崎に負けたら降級する」と思われていると思います。
全員から「こいつにだけは絶対に勝たなきゃいけない」という意識で向かわれるわけで、その意味では結構キツいでしょうね。
それが分かった上で、やっぱり一泡吹かせたいというか。「コイツ、意外と強いな」と思わせたいというのはあります。
今期はやっぱり、結果が大事なのかなという気がします。
たとえ内容が悪くても、僕が勝った方がA級戦線は確実に面白くなるので。
内容は、結果に伴ってついてくればいいかな。
●今後の目標を聞かせてください。
「将棋が強くなること」を目標にしていたのですが、40歳にしてなかなか厳しいところはあります。
ただ、そこはやはり諦めずに継続していかなきゃいけない。
菅井さん(竜也八段)のようにストイックにはやれていないので、単純に勉強時間を増やさないといけませんね。
それから、ダイエットも。コロナ禍で外出しなくなり、10キロほど太ってしまいました。
正座がキツくなってきたので、せめて5キロくらいは痩せたいです。
●最後に、「手」について聞かせてください。
手、小さいので恥ずかしいんですよ。
最近の棋士って、みんな指が細くて長いでしょう? つめも長くて。僕のつめは横長で平べったいんです。
駒音は、平均より高めだと思います。いい駒はやっぱりいい音が鳴りますし、駒音が高い方が気持ちがのっている感じもするので、多少は意識して駒音を鳴らしています。
左利きですが、将棋を指す上で不便を感じたことはないですね。
右利きの人が多いので、練習対局の時も、お互いにとって押しやすい位置に対局時計を置けますよ。
(2021年5月6日取材 文=いしもとあやこ 写真=諏訪景子)
将棋フリーペーパー「駒doc.」は広告収入により運営を行っております。
より充実した誌面の制作のためにスタッフ一同努力しておりますが、皆様のご協力とご支援をいただきたく、「駒doc.サポーター」を募集しております。
【駒doc.サポーターとは】
「駒doc.」の趣旨にご理解とご賛同いただける方。
1口2200円(税込)(何口でもok)のご協賛を承っております。
サポーター様には各種特典を用意してございます。
応援よろしくお願いいたします。
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2021夏号
(約29MB/2021年7月1日発行・2021年7月27日配信)
特集:棋士のオフの過ごし方
将棋ことはじめ 第46回・対局の紙上実況「観戦記」を読んでみよう
この手だれの手?第46回・山崎隆之八段
他
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【協賛特典】
・1口当たり20部まで「駒doc.」を優先的にお送りします。
(ただし10口以上でも最高100部までとさせていただきます)
・お名前(ペンネーム可)を「駒doc.サポーター」として、誌面に掲載いたします。
年間(合計4口)でのお申し込み、または1号につき4口以上ご協賛いただいた方の追加特典として…
・”駒docオリジナルグッズ”をプレゼントいたします。
駒doc.オリジナルマグネット駒(非売品)
【新規の方、手続きのご案内】
1.info@komadoc.comに「駒doc.サポーター希望」のメールをお送りください。
2.駒doc.編集部より「個人協賛のご案内」と必要事項をメールにてお送りいたします。
3.お送りいたしました必要事項をご記入の上、info@komadoc.comまでご返信ください。
4.下記の口座に協賛金をお振り込みください。
(大変恐縮ではございますが、振り込み手数料はご負担をお願いいたします)
楽天銀行 第一営業支店 普通 7071130 株式会社ねこまど 駒doc.編集部
5.3と4が完了した時点で、個人協賛の申し込み手続きが完了となります。
【過去にサポーターになられたことのある方、手続きのご案内】
1.info@komadoc.comに「駒doc.サポーター希望」のメールをお送りください。その際に、以前に申込書にご記入いただいた内容から変更がある場合はお知らせください(特に送付先と送付部数はご確認ください)。
2.下記の口座に協賛金をお振り込みください。
(大変恐縮ではございますが、振り込み手数料はご負担をお願いいたします)
楽天銀行 第一営業支店 普通 7071130 株式会社ねこまど 駒doc.編集部
3.1と2が完了した時点で、個人協賛の申し込み手続きが完了となります。
また、ねこまどshop「駒doc.サポーター」からもお申し込みいただけます。こちらはクレジットカード払いと銀行振り込みがご利用になれます。
【募集締め切り】
「2021秋号」(2021年10月1日発行予定)のお申し込み締め切り…2021年8月15日(日)
手続き全てが終了する期限となります。ご注意ください。
8月15日以降に手続きが完了した場合は「2022冬号」のお申し込みとして処理させていただきます。
企業様・団体様は広告出稿がオススメです。ご案内をご覧ください。
【問い合わせ先】
駒doc.編集部
〒160-0004 新宿区四谷2-3-6 パルム四谷4階
(株)ねこまど 駒doc.編集部
TEL 03-6380-4798(平日10時〜18時)
メール info@komadoc.com
今後のサポーター応募の締切日(予定)
2022冬号(2022年1月1日発行) …2021年11月15日
2022春号(2022年4月1日発行) …2022年2月15日
(駒doc.編集部)
]]>5.特集:棋士のオフの過ごし方
6.将棋好きに成りました!
7.プレゼント&アンケート
8.サポーター&協賛
9.裏表紙・将棋回文
問 5.
駒doc.へのご意見・ご感想をご自由にどうぞ。
【自由記入】
問 6.
ご意見・ご感想の紙面への掲載を希望しない場合、ご記入ください。
1.掲載を希望しない
問 7.
今後どのような企画が読みたいですか?
【自由記入】
問 8.
駒doc.サポーター(個人協賛)に興味はありますか?
1.サポーターになったことがある
2.サポーターになったことはないが興味はある
3.サポーターに興味はない
問 9.
希望するプレゼントをお選びください。
1.山崎隆之八段 サイン色紙(3名)
2.シーエンジ提供 将棋駒クッション<王将>(1名)
3.パールファクトリー提供『黒蝶真珠ペンダント』(3名)
4.左海醤油工業提供『こだわりの醤油小瓶セット』(1名)
問 10.
今後、ねこまどからのイベント案内を希望しない場合、ご記入ください。
1.案内を希望しない
設問は以上です。プレゼントに応募される方は、お名前とメールアドレスを必ずご記入ください。
名前【必須】
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年齢
メールアドレス【必須】
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電話番号
青森県上北郡 大山将棋記念館
秋田県 横手市 将棋クラブ「南の館」
岩手県 盛岡市 将棋サロン盛岡
山形県 天童市 天童市将棋交流室
山形県 天童市 中島清吉商店
山形県 天童市 天童温泉 栄屋ホテル
山形県 天童市 天童荘
山形県 天童市 松伯亭 あづま荘
山形県 天童市 もり〜な天童
山形県 天童市 山形県将棋駒協同組合
山形県 天童市 天童タワー
【関東(東京以外)】
茨城県 牛久市 牛久自然観察の森
栃木県 宇都宮市 宇都宮グランドホテル
栃木県 宇都宮市 城東クリニック
栃木県 宇都宮市 ドコモショップ 宇都宮鶴田店
埼玉県 行田市 吉田将棋碁盤店
埼玉県 さいたま市 北浦和将棋サロン
千葉県 習志野市 所司一門将棋センター
千葉県 白井市 白井そろばん博物館
神奈川県 横浜市 金沢文庫将棋サロン
神奈川県 横浜市 青葉将棋クラブ
【東京都】
足立区 千住河原町 北千住こども将棋教室北☆KIDS Rookie Gate
大田区 蒲田 蒲田将棋クラブ
江東区 白河 どうぶつしょうぎcafe いっぷく
葛飾区 青戸 所司一門将棋センター青砥店
渋谷区 恵比寿 kisa fata
渋谷区 渋谷 石の華
渋谷区 千駄ヶ谷 将棋会館
渋谷区 千駄ヶ谷 鳩やぐら
渋谷区 千駄ヶ谷 レティエ
新宿区 江戸川橋 平井碁盤店
新宿区 四谷 Apty(東京おもちゃ美術館ミュージアムショップ)
新宿区 四谷 大久保碁盤店
新宿区 四谷 ねこまど将棋教室
新宿区 舟町 だあしゑんか
新宿区 西新宿 新宿将Give室
新宿区 西新宿 ゲームスペース柏木
新宿区 新宿 青山碁盤店
新宿区高田馬場 将棋カフェCOBIN
杉並区 阿佐ヶ谷 棋友館
杉並区 荻窪 将棋サロン荻窪
杉並区 阿佐ヶ谷 カフェ・ド・ヴァリエテ
杉並区高円寺北 すごろくや
世田谷区 下北沢 ネバーネバーランド
世田谷区 三軒茶屋 三軒茶屋将棋倶楽部
千代田区 アーツ千代田 3331
千代田区 神田 アカシヤ書店
千代田区 神田 奥野かるた店
台東区 御徒町 御徒町将棋センター
台東区 台東 クロノスパズル教室
豊島区 池袋 東急ハンズ池袋店
豊島区 池袋 ジュンク堂書店池袋本店
中野区 東中野 お好み焼き 鉄板焼き 侍”
中野区 江古田 もりのいえ
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小金井市 梶野町 ONLY FREE PAPER ヒガコプレイス店
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富山県 富山市 富山将棋道場
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愛知県 名古屋市 中区 栄将棋教室
愛知県 名古屋市 中村区 東急ハンズ名古屋店
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三重県 桑名市 桑名囲碁将棋サロン庵(いおり)
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岐阜県 岐阜市 シェアアトリエ「カンダマチノート」
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京都府 京都市 Social kitchen
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2021春号
(約22MB/2021年4月1日発行・2021年4月26日配信)
特集:女流新棋戦創設! 夢の順位戦
将棋ことはじめ 第45回・ますます夢が広がる女流棋戦!
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「2021夏号」(2021年7月1日発行予定)のお申し込み締め切り…2021年5月15日(土)
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5月15日以降に手続きが完了した場合は「2021秋号」のお申し込みとして処理させていただきます。
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【問い合わせ先】
駒doc.編集部
〒160-0004 新宿区四谷2-3-6 パルム四谷4階
(株)ねこまど 駒doc.編集部
TEL 03-6380-4798(平日10時〜18時)
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2021秋号(2021年10月1日発行) …2021年8月15日
2022冬号(2022年1月1日発行) …2021年11月15日
(駒doc.編集部)
]]>5.特集:女流新棋戦創設!夢の順位戦スタート
6.特集:頂を目指して〜女流棋士の声〜
7.特集:特観る将が語る!女流順位戦の見どころ
8.将棋好きに成りました!
9.プレゼント&アンケート
10.サポーター&協賛
11.裏表紙・将棋回文
問 5.
駒doc.へのご意見・ご感想をご自由にどうぞ。
【自由記入】
問 6.
ご意見・ご感想の紙面への掲載を希望しない場合、ご記入ください。
1.掲載を希望しない
問 7.
今後どのような企画が読みたいですか?
【自由記入】
問 8.
駒doc.サポーター(個人協賛)に興味はありますか?
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3.サポーターに興味はない
問 9.
希望するプレゼントをお選びください。
1.伊藤匠四段 サイン色紙(3名)
2.中島清吉商店提供 将棋駒「オノオレ材 上彫(楷書)」(2名)
3.パールファクトリー提供『黒蝶真珠ペンダント』(3名)
4.左海醤油工業提供『こだわりの醤油小瓶セット』(1名)
問 10.
今後、ねこまどからのイベント案内を希望しない場合、ご記入ください。
1.案内を希望しない
設問は以上です。プレゼントに応募される方は、お名前とメールアドレスを必ずご記入ください。
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都道府県
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青森県上北郡 大山将棋記念館
秋田県 横手市 将棋クラブ「南の館」
岩手県 盛岡市 将棋サロン盛岡
山形県 天童市 天童市将棋交流室
山形県 天童市 中島清吉商店
山形県 天童市 天童温泉 栄屋ホテル
山形県 天童市 天童荘
山形県 天童市 松伯亭 あづま荘
山形県 天童市 もり〜な天童
山形県 天童市 山形県将棋駒協同組合
山形県 天童市 天童タワー
【関東(東京以外)】
茨城県 牛久市 牛久自然観察の森
栃木県 宇都宮市 宇都宮グランドホテル
栃木県 宇都宮市 城東クリニック
栃木県 宇都宮市 ドコモショップ 宇都宮鶴田店
埼玉県 行田市 吉田将棋碁盤店
埼玉県 さいたま市 北浦和将棋サロン
千葉県 習志野市 所司一門将棋センター
千葉県 白井市 白井そろばん博物館
神奈川県 横浜市 金沢文庫将棋サロン
神奈川県 横浜市 青葉将棋クラブ
【東京都】
足立区 千住河原町 北千住こども将棋教室北☆KIDS Rookie Gate
大田区 蒲田 蒲田将棋クラブ
江東区 白河 どうぶつしょうぎcafe いっぷく
葛飾区 青戸 所司一門将棋センター青砥店
渋谷区 恵比寿 kisa fata
渋谷区 渋谷 石の華
渋谷区 千駄ヶ谷 将棋会館
渋谷区 千駄ヶ谷 鳩やぐら
新宿区 江戸川橋 平井碁盤店
新宿区 四谷 Apty(東京おもちゃ美術館ミュージアムショップ)
新宿区 四谷 大久保碁盤店
新宿区 四谷 ねこまど将棋教室
新宿区 舟町 だあしゑんか
新宿区 西新宿 新宿将棋センター
新宿区 西新宿 ゲームスペース柏木
新宿区 納戸町 ラクトファーマシー
新宿区 新宿 青山碁盤店
新宿区高田馬場 将棋カフェCOBIN
杉並区 阿佐ヶ谷 棋友館
杉並区 荻窪 将棋サロン荻窪
杉並区 阿佐ヶ谷 カフェ・ド・ヴァリエテ
杉並区高円寺北 すごろくや
世田谷区 下北沢 ネバーネバーランド
世田谷区 三軒茶屋 三軒茶屋将棋倶楽部
千代田区 アーツ千代田 3331
千代田区 神田 アカシヤ書店
千代田区 神田 奥野かるた店
台東区 御徒町 御徒町将棋センター
台東区 台東 クロノスパズル教室
豊島区 池袋 東急ハンズ池袋店
豊島区 池袋 ジュンク堂書店池袋本店
中野区 東中野 お好み焼き 鉄板焼き 侍”
中野区 江古田 もりのいえ
調布市 仙川町 カットサロンたけし
武蔵野市 吉祥寺 将棋の森
小金井市 梶野町 ONLY FREE PAPER ヒガコプレイス店
国分寺市 泉町 都立多摩図書館「東京マガジンバンク」
【北陸】
富山県 富山市 富山将棋道場
石川県 鳳珠郡能登町宇出津 能登ごいた保存会
【中部】
山梨県 甲府市 健食飲 池田屋
静岡県 掛川市 掛川市立中央図書館
静岡県 静岡市 谷島屋書店マークイズ静岡店
静岡県 静岡市 MARUZEN&ジュンク堂書店 新静岡店
愛知県 名古屋市 中区 栄将棋教室
愛知県 名古屋市 中村区 東急ハンズ名古屋店
愛知県 岡崎市 鎌倉文庫岡崎南店
三重県 津市 コミュニティスペース「kaidan」
三重県 桑名市 桑名囲碁将棋サロン庵(いおり)
長野県 佐久市 平安堂佐久インターウエーブ店
長野県 佐久市 佐久市立中央図書館
長野県 佐久市 西澤書店メディアポートニシザワ
岐阜県 岐阜市 シェアアトリエ「カンダマチノート」
岐阜県 加茂郡七宗町 麻濃屋支店
【近畿】
京都府 京都市 Social kitchen
京都府 京都市 ホホホ座
京都府 京都市 只本屋
大阪府 高槻市 つよくなる将棋教室
大阪府 大阪市 福島区 関西将棋会館
大阪府 大阪市 福島区 Art-Bar-MagaYura
大阪府 大阪市 北区 いろは将棋教室
大阪府 大阪市 北区 将棋バー〜wars〜
大阪府 大阪市 都島区 大京クラブ
大阪府 大阪市 東成区 松原歯科
大阪府 茨木市 茨木にぎわい亭
大阪府 茨木市 マツナガ電器
大阪府 東大阪市 大阪商業大学アミューズメント産業研究所
大阪府 吹田市 将碁友の会
兵庫県 芦屋市 BRADIPO
兵庫県 加古川市 加古川ウェルネスパーク
兵庫県 加古郡 稲美野将棋倶楽部
兵庫県 姫路市 プロ棋士神吉七段の大逆転将棋倶楽部
【中国】
岡山県 倉敷市 大山記念館
広島県 広島市 中区 広島将棋センター
広島県 広島市 安芸区 紙楽社
広島県 東広島市 八本松町原 将棋囲碁サロン棋縁
【四国】
香川県 高松市 スパイラル将棋センター
香川県 小豆島 左海醤油
香川県 小豆島 森國酒造
高知県 高知市 カフェジュエル ケーニッヒ
愛媛県 松山市 松山将棋センター
【九州・沖縄】
福岡県 大野城市 福岡将棋会館
福岡県 嘉麻市 ご当地しょうぎ会
福岡県 福岡市 中央区 QTnetジュニア将棋センター
福岡県 福岡市 早良区 hold a join in MOOK
佐賀県 有田町 艸風舎
宮崎県 西臼杵郡高千穂町 直売所 鬼八の蔵
熊本県 熊本市 旅亭 松屋本館
沖縄県 宜野湾市 豊田塾宜野湾将棋道場
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第14回白瀧あゆみ杯で立会、解説を担当した渡辺 明 名人と白瀧呉服店五代目当主・白瀧 佐太郎(しらたき さたろう)氏に、和服や白瀧あゆみ杯についてお話を伺いました。
渡辺明名人&白瀧佐太郎さん特別対談
「名人と和服」(完全版)
Q:渡辺名人は2003年に第51期王座戦でタイトル戦初出場、2004年には第17期竜王戦でタイトルを獲得。その後竜王戦を9期連覇して、永世竜王の称号をお持ちです。タイトル戦初出場の際に、白瀧呉服店で和服一式を誂えたとお伺いしました。そのきっかけは?
渡辺名人(以下:渡):僕と先代(四代目当主・白瀧五良氏)の共通の知人に紹介していただいたのがきっかけです。当時は久保さん(久保利明九段)がタイトル戦に出場されていて、こちら(白瀧呉服店)で和服を作っていました。
Q:当初の担当は先代がされていたのですね。
渡:そうですね。先代に和服選びとタイトル戦での着付けをお願いしました。
Q:現在はご自身で着付けをされていますが、当初は白瀧さんにお願いされていたのですね。
渡:最初の頃は竜王戦しか出ていないので、年に1回しかタイトル戦に出ないとなかなか(着付けを)覚えないんですよね。自分で覚える気もなかったんですけど(笑)。
永世竜王になった時も来てもらっていたので、5年間はお願いしていたと思います。
Q:初めてのタイトル戦では和服に慣れていない部分もあったと思いますが、和服の印象や苦労したエピソードはありますか。
渡:着付けは全部先代にお願いしていて、昼と夜の休憩には和服を脱いでいたんですよ。イメージとしては結構大変かなと思っていたんですけど、すごく困ったことはなかったですね。でも、和服の構造を理解するまでには結構時間はかかりました。あと、最初の時は足袋だけが慣れなかったですね。
白瀧氏(以下:白):違和感がありましたか。
渡:靴下と違って、足先が分かれてるじゃないですか。足が締め付けられる感じで、ちょっと窮屈感があります。だから、最初の竜王戦では最終局の夕食休憩後だけ裸足で対局しました。2年目からは慣れたんですけど、そこだけは最初どうしても慣れなかったです。
白:足袋の違和感を訴える方はたまにいらっしゃいますね。
Q:渡辺名人は終盤でも着物が乱れることがあまりないですが、着崩れ防止のコツは?
渡:(和服を内側から)引っ張ってますよ。
白:それはよく見ます(笑)。
Q:和服の対局の方が楽という棋士もいらっしゃるのですが、名人はいかがですか。
渡:楽とかそういう比べ方で考えたことはないんですけど、気持ちの面ではやっぱり着物を着て対局した方が高まるところは当然ありますよね。体の問題で楽かどうかって言うのは……どうなんだろう、楽なんですか。
白:長時間の対局だと、和服の方が足が楽だと聞きます。ズボンだと足が詰まってくるので、和服は正座や胡坐に組み替えやすいという話は聞きました。
渡:ああ、確かに正座だとそうかもしれないです。
Q:白瀧さんの和服は棋士仕様で対局がしやすいように工夫が凝らされているとお伺いしています。仕立てで重視しているポイントは。
白:渡辺さんには非常に申し訳ないんですけど、着付けさせてもらったりとか、見ていて、「もう少しああいう風にした方がいいかな」という紆余曲折を経て、今に至っているので、渡辺さんの着物に関しては、割と一般的な着物に近いんですよ。
渡:え、そもそも一般の人の着物と何か違うんですか。
白:今仕立てる方だと、普段将棋以外で着ない場合は、着物の丈を短くしているんですよ。袖の長さも若干短くなっています。渡辺さんの場合はその仕様になっていないのですけど、特に丈の方は意識して短くしています。
渡:それはどうしてですか。
白:胡坐や正座の時に丈が長いと、まとわりついてしまうことがあるんです。短くしておいた方が足が組み替えやすいそうなので、それはかなり意識しています。ただ短すぎてしまうと、下着が見えてしまうから塩梅を見ながらですね。袖は駒台に当たらないように、多少配慮します。
渡:それでも、1センチ(短くしたり)まではいかないんですよね。
白:そうですね、極端に短か過ぎてしまうとみっともないので、ギリギリを狙っています。
Q:では名人のお着物は普通のものに近いのですね。
白:名人の着物は丈が長いですね。今から短くするのは、それはそれで違和感を感じるだろうから、慣れている形にしています。
Q:タイトル初挑戦から17年ほど経っていますが、何着くらいお持ちなのでしょう。
白:数は把握しておりますので、代わりにお答えさせていただきます。羽織が27枚、着物が26枚、袴が13枚。約30セットですね。
渡:最初の頃に作った着物を今も着てますよね。竜王戦で最初に着ていた扇子柄のものも、たまに着ます。
白:渡辺さんの場合は数があるので、最近意識するのは、対局場の場所だったりとか、あとこちらが一方的に験を担ぎたいという思いもあるので、そこを気にしながらですね。負けが込んでいるものは、大きなポイントでは使わないようにとか、勝手にしているんですけど。前に渡辺さんに聞いたこともあるんですけど、ご本人はそういう点をあまり気にしないみたいですよね。
渡:さすがに覚えてないですね。どの着物で負けたとか。
Q:あまりジンクスや縁起は気にされないですか。
渡:そもそも自分では覚えてないですからね。「この着物久しぶりだな」とか、そういうことはわかっているんですけど、その着物はいつ誰と指したかってことまでは覚えてないんです。
白:イベントの時はお客様に見てわかる方がいたらと思って、〇〇戦の第〇局に勝ったもの、というようなものを出します。タイトル戦の時は験担ぎや場所で選んだりしています。
(渡辺名人がどの対局で何を着用したか記録したファイル)
Q:お持ちの和服の中には、今回の名人戦で着られたものもあるかと思います。名人が一番お気に入りの和服はあるのでしょうか。
渡:季節的に今回名人戦で着ていたものは新しいですよね。今まで一番着てきたのは最初の竜王戦の時に作った扇子柄のものですね。
白:元々の名人戦の日程に向けて準備していたものですね。
Q:今回は新型コロナウイルス感染症の関係で時期がずれましたね。
渡:そうなんです。やっぱり4月開幕と6月開幕だと着るものも若干変わってしまうので。
Q:時期によって生地はもちろん変わると思いますが、色合いなども考えられますか。
白:もちろん色合いもありますけども、4月ぐらいに着るものと、6月〜8月に着るものは衣装の構造が違うので、今回の名人戦には本来の時期用に準備したものを使えなくなりました。
Q:和服はよく新調されるのですか?
渡:最初は数が足りないということだったので、最初の10年と後ろの10年だと、最初に作ったものの方が当然多いですね。あとは今回の名人戦みたいに季節的に明らかに足りないものを足していきます。
Q:生地選びのポイントですとか、好みはありますか。
渡:僕はあんまりこだわりはないです。派手めな色は嫌いなんですけど。
白:渡辺さんの場合、新しく作る時は今持ってる系統に加えて、使い回しができるものをという判断になってくるので、色の系統や傾向は逸脱しにくいです。その中で納まりやすいものを選ぶという感じです。
Q:優しい色合いや渋い色合いが多い印象です。
渡:そうですね。見た感じで結構派手そうなのは、いつも弾いてしまって。
白:例えば対局場で初めて相手の着物を見た時に「えっ、今回これなの」って思うことはあるんですか。
渡:相手とのバランスや、色や柄が被ったかどうかは朝まず見ます。
白:最初の頃は頭を悩ませましたもんね。特に相手がいっぱい和服を持っている方だとね。
渡:ええ、そうですね。
Q:両方白瀧さんでご用意される場合はそういった心配もありませんね。
渡:そういう時は被る心配をしてないんですけど、そうじゃない時はやっぱり心配してます。
Q:例えば中の着物が対局相手と同じ色の時は、羽織を脱ぎにくかったりしますか。
渡:それは大丈夫なんですけど、全部セットの段階で被っているかどうかを見ますね。
Q:着物の柄で言いますと佐藤天彦九段が印象的ですが、お二人が棋王戦で対局された際に、対比には気を遣われたのではないでしょうか。
白:天彦九段と渡辺さんですと、系統が全く違うので、実はあまり気を遣うこともなくて。天彦さんの世界観がきちっとしているので、そこに渡辺さんの着物を被せようと思っても、どうしたって被らないので、渡辺さんは渡辺さんらしい形でいこうという思いが一番でしたね。
Q:それぞれの個性を引き立てようと。
白:そうですね。渡辺さんご本人が気づいているかどうかは抜きにして、最初の頃に作った着物は、まだ20代としては落ち着いた渋めの柄が多かったんです。それはそれで素敵だったんですけど、極端に派手すぎない少し明るめの色も加えていこうかなと思ったんですよね。途中から少し華やかなものも加えるように意識しました。
Q:今まで和服を仕立てる中で印象に残っていることがあればお伺いしたいです。
白:トンボ柄の着物があるんですが、偶然生地が見つかって、普段そんなに強く薦めたりはしない先代が「これ絶対いいよ、トンボは勝ち虫だから」と、その生地だけはものすごく執着して、縁起が良いものだから持っていてもらいたいという話をしたことを鮮明に覚えてるんですよ。現にその着物を着ていたらずっと負けなくて。
渡:竜王戦の時に着ていたものですよね。あの頃はそういう柄の着物を着ている人って、あんまりいなかったんですよ。だから結構「いやそれは……こういうの着ている人あんまりいないんで」と抵抗をしたんですけど(笑)。でも色々話していくうちに、色合い的にもそんなに派手じゃないかな、当時は20歳だから若いし、これぐらいの和服はまあいいでしょという気になってきて。将棋界の和服の選択肢としても、その辺りから幅が広がったかなという感覚はあります。
白:そうですね、それは本当に強く思いますね。
Q:ちなみに今日の和服のチョイスは。
白:これは2019年のJT杯で羽生さんと対局した時に着たもので、時期も合っていたので。
渡:これを作ったのは結構前ですね。
白:こういうイベント(※取材当日は白瀧あゆみ杯の立会)の時は、何か別の機会で着たことがある組み合わせが面白いかなと思ったんです。本当は今年の名人戦第6局で着たものを準備しようと思ったんですけど、クリーニング中で間に合いませんでした(笑)。
Q:今日の羽織には裏地はありますか。
白:9月なので今日の羽織には裏地はないです。10月から5月までに着る物に裏地が付いています。
Q:渡辺名人の羽織で裏地がついているものはどのくらいの割合でしょう。
白:7割ぐらいはついていると思います。
(渡辺名人所有の羽織。裏地には船着き場で小舟をこぎ出す武将とそれを照らす月が描かれている)
Q:我々将棋ファンの目に羽裏が触れることはほとんどありませんね。
渡:最近でこそ羽織を脱ぐようになりましたけど、基本的にあまり羽織を脱ぐ文化はなかったんです。脱いで裏地を見せて置く畳み方があるんですが、よくわからないんですよ。
白:畳み方が難しいというのもあるでしょうし、多分、羽織を脱ぐのは本当に終盤になってきてからで、置き方を気にする時間の余裕もないでしょうから。
渡:2020年のタイトル戦は(時期的に)暑いから皆脱いでいたんですけど、だいたい折り目に合わせて畳んでしまうんですよ。そうすると裏地は見えないんです。最初の頃、先代に「こういうふうに置いて裏地を見せるのがおしゃれなんだ」と畳み方を教わったんですけど、それを素人がやるとただぐしゃっと置いたようになってしまって、難しいんです。それだったら素人なりに折り畳んだ方が一応四角くなるので。
白:最近は着物を見る人も本当に増えてるみたいで、脱ぎ方をちゃんと教えないんですかという問い合わせが来たことがありました。まずは対局重視ですし、そんな余裕もない時も多いでしょうからという話をしたことはありますね。
Q:動画中継が入るようになって和服への注目度は上がりましたね。1日目と2日目で長襦袢が違ったりすることもあるので、そういったところを見たりもしています。
白:一番肌に触れるところなので、二日制の時は基本的に長襦袢を2枚用意しているんですね。初日と二日目とで色が違うほうが、雰囲気が出るかなとも思いますので。普通は二日制ですと2枚なんですけど、こだわる人は5枚ぐらい用意したりします。
Q:午前午後で変えてみたりするのでしょうか。
白:その日の朝に、どれを着るか選ぶんですよ。羽織紐とかも3本ぐらい用意するんです。
Q:羽織紐や信玄袋も人によってこだわりがあるのでしょうか。
白:信玄袋にこだわりがある方もいらっしゃいますけど、少ないかなと思います。信玄袋は後援会やお世話になった方からプレゼントとかされたりすることがあるようで、そこまですごく執着するというものでもないんじゃないかという気はしますね。
Q:将棋ブームの中で和服に注目は集まっていますか。
白:将棋関係で、取材依頼を受けることはすごく多かったんですけど、ほぼ全部断っていたんです。和服は棋士の方々のものなので、面識があるとはいえ、知らないところで勝手に喋り出したら絶対に気分は良くないでしょう。そういう部分で信頼をしていただいてるところもあるので、そこを履き違えちゃいけないという思いがありました。すごく喋りたい時もありますし、宣伝にもなるかなと思うこともあるんですけど、それで失うものの方がはるかに大きい気がするので。
Q:ここ数年の将棋ブームで、将棋界への注目が集まっているかと思いますが、今までは男女の比率にすごく差があったと思います。これを機に差は縮まると思われますか。
渡:どうなんですかね、子ども教室をしている人に聞けば、そういう最近の環境とかわかるんでしょうけど。お子さん自体が増えてるって話は聞いてますけどね。
編集部:子ども教室でもまだ女性比率は少ないですね。2020年の8月は過去最高の入会数でしたが、それでも2割ぐらいです。
渡:でも20年ぐらい前とかに比べたら増えましたよね。大人の方が女性が多いかもしれません。
白:女性ファンが増えると、当然男性でやる方も増えてくるでしょうから、そういう意味では裾野が広がるっていうのはすごく大きいかもしれませんね。
Q:女性への普及では、どういった取り組みをしていったらいいと思われますか。
渡:それは将棋界の長年の課題で、業界全体で女性への普及と言う意識を持ってやっていたんですけど、なかなか難しい状況でした。近年は対局の動画中継が入る機会が増えて、それが案外女性の方に受けたんです。ニコ生、ABEMAなどの映像で将棋を見ることが一般的になったのはこの7、8年だと思います。今までどうしても将棋がわからないとなかなか見るところがない部分があったのですが、入り口として「こんなかっこいい人がいるのね」みたいな、そういう色々な見せ方が増えて。動機や楽しみ方は何でもいいんですけど、少しずつ女性で見る方、男性もですけど、若い方やいわゆる観る将みたいな方が少しずつ増えていって、それが藤井くん(藤井聡太二冠)が出てきたことで、バーッと火がつきました。
Q:街中で声をかけられたりすることは増えましたか?
渡:やっぱり(藤井二冠と)棋聖戦をやって、ワイドショーとかで将棋が取り上げられるようになったんで、そこから増えました。
Q:声をかけられることに抵抗はありますか?
渡:別にいいんですけど、今はマスクしてるからか、あんまり話しかけてこないんですよ。電車とかで気付いても、多分以前だったらすぐ話かけてきたんですけど、最近はあまりないです。
白:相手が自分に気付いてるなっていう空気はわかりますか?
渡:すぐわかります。電車や飲食店でも、こちらに気付いていることはわかります。だからこちらも見てるんですよね。座ったら、まず自分のことを誰も見てないことを見るみたいなクセがついているので。
白:善し悪しじゃなくて、気付いている方々がいるとしたら、会話にもある程度気を遣いますよね。
渡:それもありますし、電車ならスマホをいじろうか漫画を読むか、どっちにしようか悩んだり(笑)。
Q:漫画をやめてモバイル中継見てようかな、とか。
渡:いや、僕の場合は人に見られていたら本を読むっていう選択なんですけど。やっぱりずっとスマホをいじってると、なんかアレじゃないですか。だからそういうのは気にします(笑)。
Q:白瀧あゆみ杯は今年で14回目を迎えますが、創設のきっかけを教えてください。
白:先代が創設者ですが、女流棋士の方々、特に若い方々の対局の場があまりない。それを何とかサポートできないかという思いが、一番最初のきっかけだと聞いています。
Q:去年からはアマチュア予選も行われていますね。今後はもっと規模を拡大したいなど、目標はありますか。
白:まずはアマ予選がきちんとした形で広がって行くことが目標ですね。プロと和服で対局が出来て、決勝戦にも出場出来ることに憧れる方が増えてくれれば本望です。むやみに拡大して無理が出てしまうよりは、まず一歩ずつきちんと継続して、若手の方が挑戦できる場を作り続けること大事かなというふうに理解しています。時間と回数が重なっていけば、それが歴史の重みになってきますので。うち(呉服店)も将棋も和の文化なので、最終的にはそういった文化を好きな方が増えてくれればという点が一番の趣旨目的です。
Q:名人は今回決勝戦の解説をされますが、白瀧あゆみ杯の印象はいかがでしょうか。
渡:なかなか若い人が大きな舞台を経験するきっかけがないので、こういう棋戦があるとすごく大きなやりがいになりますね。素晴らしい環境をセッティングしてもらって、タイトル戦のように着物を着て対局をすることが、これから上を目指していく中で一つの大きなきっかけになります。棋戦名もサブタイトルで若手登竜門戦となっていますけど、非常に大きな役割を担ってくれている棋戦だなと思います。
Q:白瀧あゆみ杯では何回か立会をされていますが、印象に残っていることはありますか。
渡:立会をさせてもらうことは多いんですけど、割と波乱が起きるんですよね。あまり“格”という言葉はよくないかもしれませんが、対局者で実績を比べた時に、格下側の方が、やっぱり少し気合が入るんですかね。格下側の方がこういう棋戦や環境で優勝するチャンスも初めてというケースが多くて。そういう若い人が力が入る舞台という、棋戦の趣旨に合ったところですごくやりがいを感じている女流棋士の方が多いのかなと思いましたね。若い人が大一番に力を発揮しているという印象はあります。
Q:モチベーションになるのでしょうか?
渡:そうだと思います。やっぱりなかなか決勝という舞台に立つ機会はないですからね。
編集部:気さくに質問に答えてくださる名人と、穏やかに会話をサポートしてくださるご当主の姿が印象的な対談でした。ありがとうございました。
(写真:直江雨続 文:沙耶 取材日:2020年9月6日)
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内山あやさんは2020年9月6日に行われた第14回白瀧あゆみ杯争奪新人登竜門戦にて、アマチュアとして初の優勝を果たし、その後2020年12月1日付で女流棋士になりました。
インタビューは2020年10月31日に実施しております。女流棋士デビューを前にした内山さんの貴重なお話を聞くことができました。
ぜひご覧ください!
内山あやさんインタビュー(完全版)
PROFILE
2004年5月22日生まれ。イギリスベルファスト市出身。北島忠雄七段門下。
2020年9月6日第14回白瀧あゆみ杯争奪 新人登竜門戦優勝。
2020年12月1日女流2級デビュー。
Q:将棋を始めたきっかけを教えてください
A:2013年の「第二回電王戦」※1 がきっかけです。父が家で見ていたので、これなんだろう?と興味を持って、図書館で本を借りたりして覚えました。その年の夏休み、ヨーロッパに家族で長期滞在した時に時間がたくさんあって、本格的にやってみたい、ということになり、帰国してすぐの9月から将棋連盟の子供将棋スクールに通い始めました。小学3年生の時です。最初は14級に認定されました。
※1 将棋ソフト対プロ棋士の5対5の団体戦。ドワンゴ主催。結果はプロ棋士の1勝3敗1引き分け。当時社会現象を巻き起こすほどの大きな反響があった。
Q:アマ初段になるまでどれくらいかかりましたか?
A:子供将棋スクールは初段になると卒業なんですが、1年半かかりました。卒業後は連盟の道場にたくさん通ってました。
Q:そのころからよく大会に出場していたのでしょうか?
A:そうですね。一番上の段位者のクラスに出場するようになったのが5年生の終わり頃です。いろんな大会に出てましたね。関東だけではなく、東北や関西まで遠征に行ったりしていました。ただ、アマチュア時代は大きな大会での優勝経験が無いですね。シモキタ女流名人戦のような地域の大会では10回くらい優勝しましたが、アマタイトルと言われる棋戦で優勝したことは無いです。
(2015年11月22日の「アパガード杯・第9回女子アマ将棋団体戦」(LPSA主催)に出場した際の写真。結果はAクラス優勝。撮影:直江雨続)
(2016年8月13日第九回小学生駒姫名人戦で準優勝。撮影:直江雨続)
(2017年4月30日第6回シモキタ名人戦、将棋名人戦クラスで準優勝。撮影:直江雨続)
Q:研修会に入ったのはいつでしたか
A:2017年、中学1年の秋からです。中学選抜(全国中学校選抜将棋選手権大会)が終わってから入りました。その年は7月に男女混合の「中学生名人戦」で全国大会3位に入れて、それは自分でもびっくりでした(笑)中学1年では、中学生女子将棋名人戦(LPSA主催)、女流アマ名人戦、関西アマ女流名人戦で、いずれも準優勝でした。
Q:そういった大会でライバルだったのはどなたでしょうか?
A:それぞれ優勝したのは、同世代の強豪、𠮷川惠さん、野原未蘭さん(現女流1級)、松下舞琳さんですが、周囲の目と違ってあんまり気にしていた人はいないですね。そこまで優勝することにこだわりがあったわけではなくて、上の方まで進んで入賞できたということがすごくうれしかったので。
Q:大会での良い思い出はありますか?
A:大会で遠征することが楽しかったです。特に中学選抜(全国中学校選抜将棋選手権大会)は天童の「滝の湯」※2 で同世代の女子と相部屋になるんですが、中学1年生の時は上の学年の先輩方と一緒で、皆さん優しくしてくれて。すごい楽しかったです!(結果はベスト8)
※2 山形県天童市にある「ほほえみの宿 滝の湯」。これまで数多くの将棋のタイトル戦で対局場となっている。
Q:得意戦法や棋風を教えてください。
A:居飛車党です。将棋を覚えた時からずっと居飛車で指してます。最初に覚えたのが棒銀で、ずっと使ってました。三段くらいまでは、振り飛車に対しても、斜め棒銀を良く指していました。対抗形だと急戦が多いです。最近は持久戦も指すようになりました。
相居飛車の時は、どれも楽しいんですけど、矢倉や横歩取りが好きです。
Q:居飛車党になったきっかけは?
A:将棋を覚えたときに図書館で読んだ入門書が、だいたい棒銀を最初に教えているので、それでそのまま棒銀を指すようになって自然と居飛車党になりました。図書館に一つだけ最初に「鬼殺し」※3 を教えてくる入門書があったんです。それはやりませんでしたけど(笑)
※3 「鬼殺し」は将棋の戦法の一つ。先手番で使われる奇襲戦法。
Q:白瀧あゆみ杯に優勝して反響はありましたか?
A:対局が終わってスマホを見たら、たくさんのお祝いメッセージが来ていてびっくりしました。研究会仲間や、師匠や兄弟子や、将棋の友達などから届いていて、やっぱりすごく嬉しかったです。あとは私ではなく父への反響なんですが、父が社団戦に出た時に、将棋を指していたら後ろの方で「あれ、あやちゃんのお父さんらしいよ」とざわざわしていて、集中できなかったと話していました(笑)
Q:ちなみにお父様と将棋を指すことはありますか?
A:今はもうほとんど指していないです。私がアマ初段くらいのときが一番いい勝負だったので、そのころはよく指していました。もし今指して、万が一負けたらたぶんその後ずっと一生言われると思うので、ハイリスクローリターンですね(笑)
Q:お母様も将棋好きで、ご家族みんな将棋を指されますね。
A:母は私が将棋を覚えたのと同じ時期から始めました。家で将棋の話ができるというのは良いところだと思います。タイトル戦でどっちが勝ったみたいな話が普通に食卓で出てきます。あと、第3回AbemaTVトーナメント※4は一家で見ていました。すごくおもしろかったです。あ、でもみんな別の部屋で見てたんですけど(笑)
※4 将棋界初のドラフト制による3人一組のチームによる団体戦(非公式戦)。
Q:尊敬する棋士や目標とする棋士はいますか?
A:北島先生(忠雄七段)が師匠なんですけど、これまでたくさん将棋を教えていただいたので尊敬していますし、とても感謝しています。目標とする棋士は、これまで考えたことがないですね。誰かを目標にしてというより、自分が将棋を指すのが楽しくて、それでここまで続けられてきた、という感じなので。
Q:師匠のお名前が出ましたので、北島先生に弟子入りした経緯を教えてください。
A:小学生の時に3人一組の団体戦(文部科学大臣杯 小学校将棋団体戦)に出場したんですが、5年生の時に都予選を勝ち抜いて東日本大会へ出場することができました。その時小学校で指導してくださっていた普及指導員の作田健一さんが紹介してくださって、チームメンバーで北島先生に指導を受ける機会がありました。その東日本大会に向けての特訓が北島先生に教わった最初でした。その時からのご縁があって、研修会に入会するときに師匠になっていただくことをお願いしました。
(2015年6月14日 文部科学大臣杯 小学校将棋団体戦に出場した時の記念写真。本人提供。※一緒に写っているチームメイトのお二人にも掲載許可いただいております)
Q:北島先生には定期的に将棋を教わる機会があったのでしょうか?
A:月に1回「一門会」があって、そこで教わっているのと、北島先生が開催している将棋教室が長原で毎週あって、※5 その一番夜遅いクラスは参加者が比較的少ないので、そこで教わっています。北島先生はすごく優しくて、怒られた記憶が一度もないです。指導していただいた将棋の内容が良くなかったときも、厳しい言葉はなくて、いつも優しく教えてくださるので、とても感謝しています。
※5 長原こども将棋教室。http://kitajimatadao.com/
Q:ライバルはいますか?
A:いないです。特に意識したことはないです。ライバルとは違うんですが、将棋を指したことがある同年代の子や、自分より年下で研修会に入った女の子とか、奨励会に入った男の子とかは応援したいですね、やっぱり。
Q:趣味やマイブームはありますか?
A:結構前からの趣味なんですが、ゲーム実況動画を見るのが好きです。ゲームは自分でやるのも好きなんですが、下手なんで、やっぱりうまい人のを見ているのが楽しいです。
Q:好きな本や作家は?
A:最近はあまり本を読む時間がなくて、読んでいるのは「次の一手」ばっかりなんですけど(笑) 小さい頃ははやみねかおるさんの本や、ロアルド・ダールさんの本、例えば「チョコレート工場の秘密」が好きでした。
Q:高校生活はいかがですか。
A:楽しいです。コロナの影響があって小規模になってしまったのですが、文化祭や体育祭なども開催されて、とても楽しかったです。あと、担任の先生が「観る将」なんです。「今度白瀧あゆみ杯出ます」って言ったらYoutubeのライブ配信※6 を観てくださってたみたいで、翌日学校行ったら「やったね!」って言われました。
※6 第14回白瀧あゆみ杯決勝戦は渡辺明名人の解説でYoutubeにてライブ配信されました。
配信URL:https://www.youtube.com/watch?v=vHfVUd1la10&feature=youtu.be
Q:公式戦が始まったら、将棋めしには何を注文予定ですか?
A:それは考えたことなかったですね。でも、たぶんお母さんにお弁当を作ってもらうと思います。なので「注文なし」って書かれますね(笑)※7
※7 2020年12月23日のデビュー戦(対局相手は井道千尋女流二段)では「昼食の注文はなし」でした。
Q:どんな女流棋士になりたいですか
A:やっぱり将棋を指す職業なので、将棋に魅力がある女流棋士になりたいです。中継されると「あ、この人がやってる」って観てくれるような。
Q:自分の将棋のどこに注目してほしいですか
A:居飛車の本格派と言われるような将棋を指していけたらいいなと思っています。あとは、やっぱり観ている人が「おっ!」って思うような妙手だったり良い手を指せるようになりたいですね。中終盤をもっと勉強して、観ている人に中終盤に注目してもらえたら嬉しいです。
Q:普及のお仕事でやってみたいのはどんなことですか?
A:2つくらいあるんですけど、ひとつは大盤解説の聞き手をやってみたいです。まだしゃべることは慣れていないんですけど、お話しすること自体は好きなんです。それでプロの先生の考えていることを近くで聞けるし質問もできるのでやってみたいなと思ってます。
もうひとつは、海外普及です。去年駒師の児玉龍兒(こだまりゅうじ)さんがフランスのパリで個展をされたんですが、私がアマ初段になったときに、父が児玉さんの駒を買ってプレゼントしてくれたというご縁もありまして、その個展と合わせて開催した指導対局の講師として呼んでいただいたんです。
その時に海外の方と将棋を通じて交流ができてとても楽しかったので、いつか本格的に海外普及もやってみたいなと思いました。
(2017年4月22日 アマ初段のお祝いに児玉さんの駒を受け取った際の記念写真。「注文から完成まで2年待ちました!」本人提供)
(2019年5月18日児玉龍兒さんのパリ個展にて指導対局中。本人提供)
(2019年5月19日児玉龍兒さんのパリ個展にて指導対局中。本人提供)
Q:今後の目標を教えてください
A:長期的な目標としては、やっぱりタイトルを取りたいと思っています。まずは20歳までにタイトル挑戦を経験して、徐々にタイトル戦に挑戦するという回数を増やしていって、最終的にタイトルと獲得したい、という思いはあります。
◆インタビューの最後、お父様にもお話を伺いました。
「あやは女子の中ではかなり変わっているタイプだと思います。とにかく勝負に興味がない。単純に将棋を指していることを楽しんでいるので、対局相手を意識することもない。常に、将棋という奥深い競技を目一杯楽しめるように棋力アップに取り組んでいる。勝つために、じゃないんです。昔、大会で負けてもほとんど悔しがらない娘を見て、強がっているのかな?と思ったこともありましたが、帰りの電車でもいつもと変わらず詰将棋を解いているし、これは本当に勝敗に鈍感なんだなと。それに気づいてからは、将棋を楽しむ、という娘のスタンスをとにかく邪魔しないように心がけました。とはいえ、プロに進もうとしているのですから、外野としては勝負に興味を持ってもらわないと困ります(笑)。その点で、勝つことを目標に対局に向けた事前準備に念入りに取り組み、実際に「優勝」という結果を残した白瀧あゆみ杯は、本当に立派だったと思っています」
(取材・文・写真:直江雨続 取材日:2020年10月31日)
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鈴木大介九段の奨励会時代のライバル関係についての貴重なエピソードです。
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第44回ゲスト 鈴木大介九段
PROFILE
1974年7月11日生まれ。東京都町田市出身。故・大内延介九段門下。
1986年、小学6年生で小学生将棋名人戦優勝。同年、6級で奨励会に入会。
1994年10月、四段に昇段しプロデビュー。タイトル戦登場回数は2回(1999年度竜王戦、2006年度棋聖戦)。
2017年3月、九段昇段。同年5月より日本将棋連盟常務理事を務める。
鈴木大介九段インタビュー〈特別編〉
同門のライバル、「康介」との大一番
父は、超スパルタでした。奨励会時代、負けると父の前で棋譜並べをさせられるんですよ。
父の棋力はアマチュア三段あるかないくらいなので、奨励会とはまったくレベルが違うんですが、「この手が悪い」「あの手が悪い」とか言われて。
特に、田村くん(康介七段)に負けたときは言えなくてね。奨励会で年下は田村くんくらいしかいなかったですし、同門ということもあって、自分も意識していました。もちろん、負けたときは父もお怒りでした(笑)。
一度、ひどいことがあって。田村くんに負けたことを言えなくて、親には勝ったと報告したんですよ。そしたらその成績が後から生きちゃって、鈴木家では「あと一番勝ったら昇級」ということになっちゃった。結局、「架空の」昇級の一番を負けたので助かりましたけど、危なかったですね。
笑っちゃうのが、彼の方も私をライバル視していたんです。康介んちに泊まりに行ったら、お母さんが出てきて「康介は将棋の勉強をまったくしないのに、鈴木さんと当たる前の日だけは、将棋盤を出して勉強してるんですよ」って。
思い当たるふしがあります。田村くんとの対局で一度、大一番がありました。自分は初段で6連勝、彼が2級で2勝6敗。勝てば昇段がぐっと近づくし、彼も降級させられるという最高のシチュエーションです。
将棋は自分の必勝だったんですけど、康介が投げないんですよね。最後は100通りくらい詰みがあるような状況で、反則手さえ指さなければ私の勝ち。それでも、彼は投げきれなかったんでしょう。そうこうしているうちに、私が王手で歩をたたいたら、あろうことかそれが二歩だったんです。
田村くん、嬉しそうでしたよ。周りの子に言って、とりあえず盤面を崩させないようにして、幹事に勝ち星のハンコを押してもらいに行って。まだ中1くらいですから、喜びも隠さないわけです。そこから私は、人生初というくらいの連敗が続いて、彼はすぐに1級に昇級。天国と地獄です。
康介がなんで投げないのか、対局中は不思議に思っていました。将棋としてはもうとっくに終わっていて、普段ならすぐに投げてる局面なのに。ただ、この年齢になった今では、あのとき投げきれなかった気持ちが分かるようになりました。
そんな田村くんとも、今はもう、すごく仲がいいですよ。不思議なもんですよね。冠婚葬祭なんかも必ず来てくれるし。
田村くん、ああ見えて結構、義理堅いんです。
(2020年9月24日取材 文=いしもとあやこ 写真=直江雨続 取材協力 鳩やぐら)
第44回「この手だれの手?インタビュー」は駒doc.2021冬号に掲載しています。
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2021冬号
(約28MB/2021年1月1日発行・2021年1月25日配信)
特集:新人女流の登竜門! 白瀧あゆみ杯
将棋ことはじめ 第44回・いろいろな「棋戦」って何が違うの?
この手だれの手?第44回・鈴木大介九段
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(駒doc.編集部)
]]>5.特集:新人女流の登竜門! 白瀧あゆみ杯
6.特集:内山あやさんインタビュー
7.特集:特別対談「名人と和服」
8.将棋好きに成りました!
9.プレゼント&アンケート
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1.鈴木大介九段 サイン色紙(3名)
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4.左海醤油工業提供『こだわりの醤油小瓶セット』(1名)
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岩手県 盛岡市 将棋サロン盛岡
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山形県 天童市 中島清吉商店
山形県 天童市 天童温泉 栄屋ホテル
山形県 天童市 天童荘
山形県 天童市 松伯亭 あづま荘
山形県 天童市 もり〜な天童
山形県 天童市 山形県将棋駒協同組合
山形県 天童市 天童タワー
【関東(東京以外)】
茨城県 牛久市 牛久自然観察の森
栃木県 宇都宮市 宇都宮グランドホテル
栃木県 宇都宮市 城東クリニック
栃木県 宇都宮市 ドコモショップ 宇都宮鶴田店
埼玉県 行田市 吉田将棋碁盤店
埼玉県 さいたま市 北浦和将棋サロン
千葉県 習志野市 所司一門将棋センター
千葉県 白井市 白井そろばん博物館
神奈川県 横浜市 金沢文庫将棋サロン
神奈川県 横浜市 青葉将棋クラブ
【東京都】
足立区 千住河原町 北千住こども将棋教室北☆KIDS Rookie Gate
大田区 蒲田 蒲田将棋クラブ
江東区 白河 どうぶつしょうぎcafe いっぷく
葛飾区 青戸 所司一門将棋センター青砥店
渋谷区 恵比寿 kisa fata
渋谷区 渋谷 石の華
渋谷区 千駄ヶ谷 将棋会館
渋谷区 千駄ヶ谷 鳩やぐら
新宿区 江戸川橋 平井碁盤店
新宿区 四谷 Apty(東京おもちゃ美術館ミュージアムショップ)
新宿区 四谷 大久保碁盤店
新宿区 四谷 ねこまど将棋教室
新宿区 舟町 だあしゑんか
新宿区 西新宿 新宿将棋センター
新宿区 西新宿 ゲームスペース柏木
新宿区 納戸町 ラクトファーマシー
新宿区 新宿 青山碁盤店
新宿区高田馬場 将棋カフェCOBIN
杉並区 阿佐ヶ谷 棋友館
杉並区 荻窪 将棋サロン荻窪
杉並区 阿佐ヶ谷 カフェ・ド・ヴァリエテ
杉並区高円寺北 すごろくや
世田谷区 下北沢 ネバーネバーランド
世田谷区 三軒茶屋 三軒茶屋将棋倶楽部
千代田区 アーツ千代田 3331
千代田区 神田 アカシヤ書店
千代田区 神田 奥野かるた店
台東区 御徒町 御徒町将棋センター
台東区 台東 クロノスパズル教室
豊島区 池袋 東急ハンズ池袋店
豊島区 池袋 ジュンク堂書店池袋本店
中野区 東中野 お好み焼き 鉄板焼き 侍”
中野区 江古田 もりのいえ
調布市 仙川町 カットサロンたけし
武蔵野市 吉祥寺 将棋の森
小金井市 梶野町 ONLY FREE PAPER ヒガコプレイス店
国分寺市 泉町 都立多摩図書館「東京マガジンバンク」
【北陸】
富山県 富山市 富山将棋道場
石川県 鳳珠郡能登町宇出津 能登ごいた保存会
【中部】
山梨県 甲府市 健食飲 池田屋
静岡県 掛川市 掛川市立中央図書館
静岡県 静岡市 谷島屋書店マークイズ静岡店
静岡県 静岡市 MARUZEN&ジュンク堂書店 新静岡店
愛知県 名古屋市 中区 栄将棋教室
愛知県 名古屋市 中村区 東急ハンズ名古屋店
三重県 津市 コミュニティスペース「kaidan」
三重県 桑名市 桑名囲碁将棋サロン庵(いおり)
長野県 佐久市 平安堂佐久インターウエーブ店
長野県 佐久市 佐久市立中央図書館
長野県 佐久市 西澤書店メディアポートニシザワ
岐阜県 岐阜市 シェアアトリエ「カンダマチノート」
【近畿】
京都府 京都市 Social kitchen
京都府 京都市 ホホホ座
京都府 京都市 只本屋
大阪府 高槻市 つよくなる将棋教室
大阪府 大阪市 福島区 関西将棋会館
大阪府 大阪市 北区 いろは将棋教室
大阪府 大阪市 北区 将棋バー〜wars〜
大阪府 大阪市 都島区 大京クラブ
大阪府 大阪市 東成区 松原歯科
大阪府 茨木市 茨木にぎわい亭
大阪府 茨木市 マツナガ電器
大阪府 東大阪市 大阪商業大学アミューズメント産業研究所
大阪府 吹田市 将碁友の会
兵庫県 芦屋市 BRADIPO
兵庫県 加古川市 加古川ウェルネスパーク
兵庫県 加古郡 稲美野将棋倶楽部
兵庫県 姫路市 プロ棋士神吉七段の大逆転将棋倶楽部
【中国】
岡山県 倉敷市 大山記念館
広島県 広島市 中区 広島将棋センター
広島県 広島市 安芸区 紙楽社
【四国】
香川県 高松市 スパイラル将棋センター
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香川県 小豆島 森國酒造
高知県 高知市 カフェジュエル ケーニッヒ
愛媛県 松山市 松山将棋センター
【九州・沖縄】
福岡県 大野城市 福岡将棋会館
福岡県 嘉麻市 ご当地しょうぎ会
福岡県 福岡市 中央区 QTnetジュニア将棋センター
福岡県 福岡市 早良区 hold a join in MOOK
佐賀県 有田町 艸風舎
宮崎県 西臼杵郡高千穂町 直売所 鬼八の蔵
熊本県 熊本市 旅亭 松屋本館
沖縄県 宜野湾市 豊田塾宜野湾将棋道場
♪配布イベント
・将Give「将棋交流会」(開催日は将Giveのサイトを参照ください)
・大阪府吹田市「将棋を楽しむ会」
☆配布イベントは随時ブログ・Twitter(@komadoc)でもお知らせしていきます。
配布場所・配布イベントも募集中!!
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・将棋好きに成りました!
・プレゼント&アンケート
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(2021春号サポーターの締切は2021/2/15です)
☆『駒doc.』では読者の皆さまからのご意見ご感想を募集しています。
将棋回文や将棋カップルなど出演のご応募、写真やイラスト付きの投稿も大歓迎です。
info@komadoc.comまで、お待ちしています!
(駒doc.編集部)
2020秋号
(約20MB/2020年10月1日発行・2020年10月26日配信)
特集:みんなで選ぶ!おすすめ棋書
将棋ことはじめ 第43回・急成長!「オンラインイベント」
この手だれの手?第43回・山根ことみ女流二段
他
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『四間飛車上達法』
藤井猛・河出書房新社
正
『四間飛車を指しこなす本』
藤井猛・河出書房新社
『四間飛車上達法』
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上記につきましては、バックナンバーのPDF公開時には修正いたします。
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6.将棋好きに成りました!
7.プレゼント&アンケート
8.サポーター&協賛
9.裏表紙・将棋回文
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栃木県 宇都宮市 ドコモショップ 宇都宮鶴田店
埼玉県 行田市 吉田将棋碁盤店
埼玉県 さいたま市 北浦和将棋サロン
千葉県 習志野市 所司一門将棋センター
千葉県 白井市 白井そろばん博物館
神奈川県 横浜市 金沢文庫将棋サロン
神奈川県 横浜市 青葉将棋クラブ
【東京都】
足立区 千住河原町 北千住こども将棋教室北☆KIDS Rookie Gate
大田区 蒲田 蒲田将棋クラブ
江東区 白河 どうぶつしょうぎcafe いっぷく
葛飾区 青戸 所司一門将棋センター青砥店
渋谷区 恵比寿 kisa fata
渋谷区 渋谷 石の華
渋谷区 千駄ヶ谷 将棋会館
新宿区 江戸川橋 平井碁盤店
新宿区 四谷 Apty(東京おもちゃ美術館ミュージアムショップ)
新宿区 四谷 大久保碁盤店
新宿区 四谷 ねこまど将棋教室
新宿区 舟町 だあしゑんか
新宿区 西新宿 新宿将棋センター
新宿区 西新宿 ゲームスペース柏木
新宿区 納戸町 ラクトファーマシー
新宿区 新宿 青山碁盤店
新宿区高田馬場 将棋カフェCOBIN
杉並区 阿佐ヶ谷 棋友館
杉並区 荻窪 将棋サロン荻窪
杉並区 阿佐ヶ谷 カフェ・ド・ヴァリエテ
杉並区高円寺北 すごろくや
世田谷区 下北沢 ネバーネバーランド
世田谷区 三軒茶屋 三軒茶屋将棋倶楽部
千代田区 アーツ千代田 3331
千代田区 神田 アカシヤ書店
千代田区 神田 奥野かるた店
台東区 御徒町 御徒町将棋センター
台東区 台東 クロノスパズル教室
豊島区 池袋 東急ハンズ池袋店
豊島区 池袋 ジュンク堂書店池袋本店
中野区 東中野 お好み焼き 鉄板焼き 侍”
中野区 江古田 もりのいえ
調布市 仙川町 カットサロンたけし
武蔵野市 吉祥寺 将棋の森
小金井市 梶野町 ONLY FREE PAPER ヒガコプレイス店
国分寺市 泉町 都立多摩図書館「東京マガジンバンク」
【北陸】
富山県 富山市 富山将棋道場
石川県 鳳珠郡能登町宇出津 能登ごいた保存会
【中部】
山梨県 甲府市 健食飲 池田屋
静岡県 掛川市 掛川市立中央図書館
静岡県 静岡市 谷島屋書店マークイズ静岡店
静岡県 静岡市 MARUZEN&ジュンク堂書店 新静岡店
愛知県 名古屋市 中区 栄将棋教室
愛知県 名古屋市 中村区 東急ハンズ名古屋店
三重県 津市 コミュニティスペース「kaidan」
三重県 桑名市 桑名囲碁将棋サロン庵(いおり)
長野県 佐久市 平安堂佐久インターウエーブ店
長野県 佐久市 佐久市立中央図書館
長野県 佐久市 西澤書店メディアポートニシザワ
岐阜県 岐阜市 シェアアトリエ「カンダマチノート」
【近畿】
京都府 京都市 Social kitchen
京都府 京都市 ホホホ座
京都府 京都市 只本屋
大阪府 高槻市 関西マツダ高槻北ユーカーランド
大阪府 高槻市 つよくなる将棋教室
大阪府 大阪市 福島区 関西将棋会館
大阪府 大阪市 北区 いろは将棋教室
大阪府 大阪市 北区 将棋バー〜wars〜
大阪府 大阪市 都島区 大京クラブ
大阪府 大阪市 東成区 松原歯科
大阪府 茨木市 茨木にぎわい亭
大阪府 茨木市 マツナガ電器
大阪府 東大阪市 大阪商業大学アミューズメント産業研究所
大阪府 吹田市 将碁友の会
兵庫県 芦屋市 BRADIPO
兵庫県 加古川市 加古川ウェルネスパーク
兵庫県 加古郡 稲美野将棋倶楽部
兵庫県 姫路市 プロ棋士神吉七段の大逆転将棋倶楽部
【中国】
岡山県 倉敷市 大山記念館
広島県 広島市 中区 広島将棋センター
広島県 広島市 安芸区 紙楽社
【四国】
香川県 高松市 スパイラル将棋センター
香川県 小豆島 左海醤油
香川県 小豆島 森國酒造
高知県 高知市 カフェジュエル ケーニッヒ
愛媛県 松山市 松山将棋センター
【九州・沖縄】
福岡県 大野城市 福岡将棋会館
福岡県 嘉麻市 ご当地しょうぎ会
福岡県 福岡市 中央区 QTnetジュニア将棋センター
福岡県 福岡市 早良区 hold a join in MOOK
佐賀県 有田町 艸風舎
宮崎県 西臼杵郡高千穂町 直売所 鬼八の蔵
熊本県 熊本市 旅亭 松屋本館
沖縄県 宜野湾市 豊田塾宜野湾将棋道場
♪配布イベント
・将Give「将棋交流会」(開催日は将Giveのサイトを参照ください)
・大阪府吹田市「将棋を楽しむ会」
☆配布イベントは随時ブログ・Twitter(@komadoc)でもお知らせしていきます。
配布場所・配布イベントも募集中!!
info@komadoc.comまでご連絡ください。
・将棋好きに成りました!
・プレゼント&アンケート
・サポーターのページ
サポーターをご希望の方は、ねこまどshopよりお申し込みいただけます。
「ねこまどshop」よりお申し込みください。
(2021冬号サポーターの締切は2020/11/15です)
☆『駒doc.』では読者の皆さまからのご意見ご感想を募集しています。
将棋回文や将棋カップルなど出演のご応募、写真やイラスト付きの投稿も大歓迎です。
info@komadoc.comまで、お待ちしています!
(駒doc.編集部)
今回が最終回です。ぜひお読みください!
第41回ゲスト 羽生善治九段
インタビュー(5)
50歳を目前にして今、思うこと
●ソフトによる研究が盛んに行われる現在は、指し手に個性を出すのが難しい時代だとも言われます。羽生九段は、ご自身の将棋についてどのような個性があると思われますか?
そうですね、比較的柔軟な指し方をする方かなとは思います。ただ、そうした中でもソフトを使った研究というのは、やっぱり採り入れていかないといけないのかなと思っています。ソフトの手を直接参考にするのではなく、自分の発想を広げるためのヒントにするという感じです。
●最近は色紙に「克己復礼(こっきふくれい)」という揮毫をよく書かれています。なぜ、この言葉を選ばれたのでしょうか。
「克己」は己に勝つ、「復礼」は「礼を重んじる」ということです。
「身の回りのことを重んじて己に打ち勝つ」というのは、当たり前のことなんですけど、結構難しいと感じます。
それと、将棋は挨拶に始まって挨拶に終わるので、「復礼」という言葉をすごく象徴していると思うんです。
この言葉と将棋との間に、共通する部分がたくさんあるように思います。
●今年9月に50歳を迎えられます。40代を振り返ってみて、どのような10年間でしたか。
早かったですね。よく、年を取れば取るほど時間の進み方が早くなると聞きますけど、そのことをすごく実感した10年間でした。
まあ、信長の時代だったらもう人生終わってますからね、ははは。
今の時代は、まだまだこれからと言えます。非常に長寿で元気な先生が多いので、自分もまた新たな気持ちで臨んでいけたらいいなと思います。
●今の目標をお聞かせください。
やっぱり、自分は棋士で、対局があって。一局一局を大切にやっていきたいという気持ちが強いです。
20代のときって、本当は有限なのに、それが永遠に続いていくかのような錯覚があって。自分が30になったらとか、40になったらということは想像できませんでした。
もちろん、若いときは若いときで、またちょっと違う緊張感みたいなものはありましたけどね。永遠に続くと錯覚しながらも、何としてもその1局を勝ちたい、という気持ちは強かったと思います。
棋士になって30年以上がたち、50歳という年齢が見えてきたときに、1つの対局とか1手の選択、そういうものを大事にしなきゃいけないと、すごく思うようになりました。加藤先生や桐山先生のように、70代まで頑張っていくっていうのは本当に大変なことなので。目の前の1年、1カ月を、大事にやっていくということになるのかなと思います。
●タイトルを99期獲得されています。100期への期待が高まりますが、羽生九段ご自身も100期獲得を意識されていますか。
そうですね。やはり、そこを一つの大きな目標としてやっていくのがいいのかなと思います。
そういう機会、チャンスを大事にしていきたいと思います。
(2020年1月31日取材 文=いしもとあやこ 写真=直江雨続)
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